第2次岸田内閣 (第1次改造)

第2次岸田第1次改造内閣について

第2次岸田第1次改造内閣は、衆議院議員・自由民主党総裁の岸田文雄によって2022年8月10日に発足し、2023年9月13日まで続いた内閣です。この内閣は、自公連立政権の一環であり、岸田首相はこの内閣を「政策断行内閣」と名付けました。

内閣発足の背景と経緯

改造の発表は、岸田が参議院選挙後に予告したものに基づいています。選挙の後、2名の閣僚が政界を引退する予定で、このことが主要な改造理由となりました。改造は当初、8月下旬から9月上旬に実施されると予想されていました。

しかし、2022年7月8日に起きた元首相安倍晋三の暗殺事件を受け、統一教会との関係が政治の世界で問題視されることになり、この問題に対処すべく改造の必要性がより一層強調されました。岸田は、この状況を利用して党内の動揺を鎮め、安倍派の支持を得ることで政権の安定を図ろうとしました。

改造に向けて、岸田は安倍派の重要メンバーとの会食を行い、党内の人事に関し合意を得ていきました。具体的には、萩生田光一や西村康稔の重要な役職への起用が要請され、最終的に岸田はこれを受け入れて人事を行うことを決定しました。

2022年8月10日、岸田は内閣改造を実施し、新閣僚の認証を皇居で受けました。その後、記念撮影は通常の場所である首相官邸の「大階段」が工事中だったため、首相公邸の「西階段」で行われました。この場所での撮影は約21年ぶりでした。

内閣の活動および人事

新内閣は、多様な背景を持つメンバーで構成され、各大臣や政務官は様々な政治派閥から選ばれました。具体的には、自由民主党から派閥に応じた選定が行われ、その地位を有する個々の閣僚や政務三役の活動も注目されました。

その後、内閣発足に伴う期待とは裏腹に、支持率は迅速に低下しました。内閣改造後の世論調査では、支持率が最低値を記録するという異例の事態が発生しました。特に、旧統一教会との不適切な関係の問題が表面化したことが影響し、支持率は20%台にまで落ち込んでしまいました。

一方で、同年3月には韓国大統領の訪日や、岸田によるウクライナ訪問が報じられ、これにより支持率は回復する傾向を見せました。さらに、5月にはG7広島サミットが終了するや否や内閣支持率が5割台に達したこともあります。

しかし、無難な流れを保ちながらも、岸田首相秘書官の更迭やマイナンバーカードの不具合問題によって、再び支持率は反落。6月下旬には39%まで低下しました。

辞任とその影響

第2次岸田改造内閣発足後、閣僚の辞任や更迭が続出しました。特に、旧統一教会との関係に起因する辞任がいくつかあり、これにより内閣の信頼性は一層揺らぐことになりました。例えば、寺田稔や山際大志郎、葉梨康弘などの閣僚が相次いで辞任しました。特に、寺田は自らの政治資金問題、山際は旧統一教会との関係が原因で辞表を提出し、事実上の更迭を受けました。

さらに、感染症法に関しても重要な方針が打ち出されました。新型コロナウイルスの対応について、岸田首相は、感染症法上の位置づけを変更し、季節性インフルエンザと同等にする方針を示しました。この対応は社会経済活動の正常化に繋がるものとされ、多くの関心が寄せられました。

結論

第2次岸田第1次改造内閣は、さまざまな状況の中で、その運営方針を模索しつつ、支持率の変動や閣僚の辞任に振り回される日々を過ごしました。政権の安定を得る手段として新しい政策の導入が求められる中、岸田内閣は多くの挑戦に直面したことは間違いありません。

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