第20回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、大学ラグビー界における年間王者を決定する、日本の大学スポーツでも特に権威ある大会です。その第20回大会は、1983年（昭和58年）12月17日から1984年（昭和59年）1月7日にかけて開催されました。この大会を制し、大学日本一の座に輝いたのは、関西大学ラグビー界の雄、同志社大学でした。同志社大学はこれにより、前年に続く2年連続、そして通算3回目の優勝という偉業を達成しました。

大会概要

記念すべき第20回大会は、真冬の寒さの中で熱戦が繰り広げられました。大会日程は、まず1983年12月17日と18日に全国各地で1回戦が行われ、年が明けた1984年 1月2日に準決勝、そして1月7日に決勝戦が開催されるというスケジュールでした。試合会場は、1回戦が大阪の花園ラグビー場と福岡の久留米競技場という地方会場で行われたのに対し、準決勝および決勝は、ラグビーの聖地ともいえる東京の国立競技場で行われました。

出場大学

この大会には、全国各地区の予選を勝ち抜いた強豪8大学が出場しました。関東地区からは、伝統ある対抗戦を勝ち抜いた日本体育大学（2年連続10回目）、明治大学（14年連続14回目）、そしてこの大会が初出場となる帝京大学が参加しました。関東大学リーグ戦からは、日本大学が7年ぶり4回目の出場を果たしました。関西地区からは、圧倒的な強さでリーグを制した同志社大学（10年連続19回目）を筆頭に、京都産業大学（2年連続2回目）、そして関西第3代表として中京大学（3年ぶり11回目）が出場。九州地区からは、福岡工業大学（2年連続15回目）が代表として全国の舞台に臨みました。長年にわたり大学ラグビーを牽引してきた名門校や、久しぶりの出場校、そして歴史に新たな一歩を刻む初出場校が顔を揃え、多様な顔ぶれとなりました。

大会形式と結果

大会はノックアウト方式（トーナメント）で進行し、敗れたチームはその時点で姿を消すという厳しい方式が採用されました。なお、この大会では3位決定戦は行われませんでした。各会場で繰り広げられた激戦を勝ち抜いたチームが国立競技場へと駒を進め、準決勝、そして決勝に挑みました。具体的な試合ごとの詳細な結果は残っていませんが、各チームが持てる力を尽くし、白熱した戦いが展開されたことは想像に難くありません。そして、最終的に頂点に立ったのは同志社大学でした。

同志社大学の優勝は、前年の大会に続く連覇であり、その強さが不動のものであることを全国に示しました。大学ラグビーの歴史において、連続優勝は容易なことではなく、この快挙は当時の同志社大学チームが非常に高い実力と精神力を兼ね備えていたことを物語っています。第20回大会は、新たな歴史が刻まれた記念碑的な大会として、大学ラグビー史にその名を残しています。

本大会に関するより詳細な情報や、その後の全国大学ラグビーフットボール選手権大会の変遷については、関連項目をご確認ください。

関連項目：
* 全国大学ラグビーフットボール選手権大会

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