第22回インディペンデント・スピリット賞

第22回インディペンデント・スピリット賞：2007年の輝き

2007年2月24日、第22回インディペンデント・スピリット賞の授賞式が開催されました。2年連続でコメディアンのサラ・シルヴァーマンが司会を務めた華やかな式典では、様々な映画作品や才能が称えられました。

最も注目を集めたのは、作品賞をはじめ4部門を制覇した『リトル・ミス・サンシャイン』です。最多ノミネート作品であり、その強さを遺憾なく発揮しました。一方、『ハーフネルソン』も2部門で受賞を果たし、『リトル・ミス・サンシャイン』と並んで今年の目玉作品となりました。両作品はアカデミー賞作品賞にもノミネートされており、インディペンデント映画界の勢力を感じさせました。

ノミネート作品発表は、2006年11月28日、ドン・チードルとフェリシティ・ハフマンによって行われ、多くの期待を集めました。

さらに、映画界に多大な貢献をしたデヴィッド・リンチとローラ・ダーンには、特別功労賞にあたるSpecial Destinction Awardが贈られました。彼らの長年の功績を称えるにふさわしい栄誉となりました。

各賞受賞者とノミネート作品

以下は、主要部門の受賞者とノミネート作品の一覧です。

作品賞:
受賞：『リトル・ミス・サンシャイン』
ノミネート：『アメリカン・ガン』(American Gun)、『ザ・デッド・ガール』(The Dead Girl)、『ハーフネルソン』(Half Nelson)、『パンズ・ラビリンス』(Pan's Labyrinth)

ジョン・カサヴェテス賞:
受賞：『15歳の誕生日』(Quinceañera)
ノミネート：『チョーク』(Chalk)、『フォー・アイド・モンスターズ』(Four Eyed Monsters)、『オールド・ジョイ』(Old Joy)、『トゥエルブ・アンド・ホールディング』(Twelve and Holding)

監督賞:
受賞：ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス (『リトル・ミス・サンシャイン』)
ノミネート：ロバート・アルトマン (『今宵、フィッツジェラルド劇場で』)、ライアン・フレック (『ハーフネルソン』)、カレン・モンクリーフ (『ザ・デッド・ガール』)、スティーヴン・ソダーバーグ (『バブル』)

主演男優賞:
受賞：ライアン・ゴズリング (『ハーフネルソン』)
ノミネート：アーロン・エッカート (『サンキュー・スモーキング』)、エドワード・ノートン (『ペインテッド・ヴェール』)、Ahmad Razvi (『マン・プッシュ・カート』)、フォレスト・ウィテカー (『アメリカン・ガン』)

主演女優賞:
受賞：シャリーカ・エップス (『ハーフネルソン』)
ノミネート：キャサリン・オハラ (『フォー・ユア・コンシデレーション』)、エリザベス・リーサー (『スイート・ランド』)、ミシェル・ウィリアムズ (『ランド・オブ・プレンティ』)、ロビン・ライト・ペン (『ソーリー、ヘイターズ』)

助演男優賞:
受賞：アラン・アーキン (『リトル・ミス・サンシャイン』)
ノミネート：レイモンド・J・バリー (『スティール・シティ』)、ダニエル・クレイグ (『インファマス』)、ポール・ダノ (『リトル・ミス・サンシャイン』)、チャニング・テイタム (『A Guide to Recognizing Your Saints』)

助演女優賞:
受賞：フランシス・マクドーマンド (『セックス・アンド・マネー』)
ノミネート：メロイ・ディアス (『A Guide to Recognizing Your Saints』)、マーシャ・ゲイ・ハーデン (『アメリカン・ガン』)、メアリー・ベス・ハート (『ザ・デッド・ガール』)、アンバー・タンブリン (『ステファニー・デイリー』)

脚本賞:
受賞：マイケル・アーント (『リトル・ミス・サンシャイン』)
ノミネート：ジェイソン・ライトマン (『サンキュー・スモーキング』)、ニール・バーガー (『幻影師アイゼンハイム』)、ニコル・ホロフセナー (『セックス・アンド・マネー』)、ロン・ナイスワーナー (『ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち』)、ジェフ・スタンツラー (『ソーリー、ヘイターズ』)

撮影賞:
受賞：ギレルモ・ナヴァロ (『パンズ・ラビリンス』)
ノミネート：Arin Crumley (『フォー・アイド・モンスターズ』)、アンソニー・ドッド・マントル (『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』)、アーロン・プラット (『ワイルド・タイガーズ・アイ・ハヴ・ノウン』)、マイケル・シモンド (『マン・プッシュ・カート』)

ドキュメンタリー賞:
受賞：『A Lion in the House』(監督：スティーヴン・ボグナー、ジュリア・レイチャート)

外国映画賞:
受賞：『善き人のためのソナタ』(監督：フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク)

この授賞式は、インディペンデント映画の才能と創造性を祝福する、記憶に残るイベントとなりました。受賞者たちは、今後の映画界を担う存在として、更なる活躍が期待されます。

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