第23回日本フットボールリーグ

第23回日本フットボールリーグ（JFL 2021）

2021年3月14日から12月5日にかけて開催された第23回日本フットボールリーグ（JFL）は、いわきFCが見事初優勝を果たしたシーズンとなりました。この年度のキャッチフレーズは「大漁得点で波に乗れ!」です。以下では、リーグの概要、参加クラブ、試合形式、主な出来事、昇格・降格の状況などについて詳述します。

参加クラブ

新型コロナウイルス感染症の影響により、前年の2020年は降格が行われず、2020年の成績を基にテゲバジャーロ宮崎のJ3参入が決まりました。また、全国地域サッカーチャンピオンズリーグの結果を受けて、FCティアモ枚方とFC刈谷の2チームが新たに参入しました。そのため、全17クラブが2021年シーズンを戦うことになりました。加えて、2021年の初めに「FC大阪」が「F.C.大阪」に名称を変更したことも注目されました。

レギュレーションと試合形式

2021年のリーグは、前年までの試合が1回戦のみだった中から、2回戦総当たりの形式に戻りました。これは、クラブ数が奇数となったため、毎節一つのクラブが試合を行わない日が設けられました。これは第14回大会以来のことで、リーグ戦は新型コロナウイルスの影響を逃れた形で、再び多くの試合をファンに届けられることとなりました。

主な出来事

シーズンの重要な出来事は、日程に沿って独自の緊急事態宣言が影響したことです。例えば、4月24日には東京、大阪、京都、兵庫に対し緊急事態宣言が発布され、いくつかの試合が中止やリモートマッチ（無観客試合）の形での実施となりました。また、8月には宮崎県でも同様の事態が発生し、複数の試合が無観客での開催を余儀なくされました。これらの対応が求められる中でも、リーグは無事完走を迎えました。

シーズンの途中には、いわきFCの選手より不適切な発言があったことが問題視され、処分が下されました。地域リーグとの入れ替え戦に向けた体制や、育成機会の確保に向けた審査基準が設けられたことも影響を与えました。

昇格・降格

この2021年度は、J3への昇格条件が設けられ、いわきFCのみがそれを満たしました。彼らは「JFL4位以内かつ百年構想クラブ2位以内」という要件をクリアしたため、J3リーグ入りが決まりました。一方で、FC刈谷とホンダロックSCはそれぞれ地域リーグへの降格が決定しました。

結果と評価

最終的に、いわきFCは今シーズンのリーグ優勝を達成し、JFLを退会しJ3へ昇格することが正式に承認されました。これまでの成績に基づき、FC刈谷は残念ながら地域リーグに降格となります。最終順位表は2021年12月5日時点で更新され、順位の決定基準は勝点、得失点差、総得点などが採用されました。

おわりに

2021年度のJFLは、数々の困難を乗り越えた中での充実したシーズンであり、多くのサポーターにとって心に残るものとなることでしょう。これを通じて、次年度以降の日本サッカー界の発展に寄与することを期待しています。

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