第23回気候変動枠組条約締約国会議

第23回気候変動枠組条約締約国会議（COP23）について

第23回気候変動枠組条約締約国会議（COP23）は、2017年11月6日から11月17日まで、ドイツのボンで開催された国際会議です。通称COP23として知られています。この会議は、地球温暖化対策を話し合う重要な場であり、世界各国から代表が集まりました。

会議の背景

COP23は、気候変動問題に対する国際的な取り組みをさらに進めるために開催されました。特に、2015年に採択されたパリ協定の具体的な実施に向けた議論が重要な焦点となりました。また、会議開催前に、アメリカのドナルド・トランプ大統領がパリ協定からの離脱を表明したことは、国際社会に大きな衝撃を与え、この会議への注目度を高める要因となりました。

開催地と議長国

COP23の議長国はフィジーでしたが、フィジーには大規模な国際会議を開催できる施設がなかったため、会議はドイツのボンで開催されました。議長国が開催地とならない珍しいケースとなりましたが、会議の円滑な運営のために、ドイツが開催地として選ばれました。フィジーは議長国として、会議の進行や議題設定において重要な役割を果たしました。

会議の主な内容

COP23では、主に以下の点が議論されました。

1. パリ協定の実施指針: パリ協定の目標達成に向けた具体的なルールやガイドラインが議論されました。各国がどのように温室効果ガス排出量を削減し、気候変動の影響に適応していくかについて、詳細な実施計画を策定するための基礎となる指針が検討されました。
2. タラノア対話の成立: タラノア対話は、各国が気候変動対策に関する進捗状況を共有し、より効果的な対策を議論するためのプラットフォームとして設立されました。タラノア対話は、参加国が互いの経験や教訓を学び合い、協力を深めることを目的としています。これにより、各国の取り組みが加速化されることが期待されています。

会議の評価

COP23では、パリ協定の実施に向けた具体的な進展が見られました。特に、タラノア対話の成立は、今後の国際協力における重要なステップとなりました。しかし、パリ協定からの離脱を表明したアメリカの動向や、各国の排出削減目標の進捗など、課題も多く残されています。会議後も、気候変動問題に対する継続的な取り組みが求められています。

参考文献

* COP23の概要と評価　日本政府代表団(2017年11月18日）

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