第23回社会人野球日本選手権大会

第23回社会人野球日本選手権大会

1996年10月10日から19日まで、グリーンスタジアム神戸で行われた第23回社会人野球日本選手権大会は、多くの注目選手が出場した熱戦の舞台でした。特に、アトランタオリンピック日本代表や第67回都市対抗野球大会で活躍した選手たちが目立ち、多くがその後プロ野球でも成功を収めることになります。

大会の特色と出場チーム

今回の大会では、過去においてキューバ選手を抱えるチームが本戦に進むのが難しい状況が続いていましたが、今大会ではシダックス、昭和コンクリート、ニコニコドーの3チームが初めて本戦への出場を果たしました。また、新日本製鐵室蘭が休部に入ったため、そのチームがクラブチームに転身した室蘭シャークスも初出場を決めました。

特に注目すべきは大会を通じ、何度も優勝経験を持つ住友金属が2回戦で6点差を逆転し、そのまま大会を制覇したことです。これが住友金属にとっての7度目の優勝となり、同チームにとっては最後の大会制覇となりました。

大会の中で、応援団コンクールが導入されたことも話題となりました。この応援団コンテストは都市対抗野球に倣ったものであり、ただし第25回大会までの3回で表彰が終了しています。

大会結果

試合進行

大会は1回戦、2回戦を経て、準々決勝、準決勝、そして決勝に進みました。決勝戦は10月19日に行われ、住友金属が石井選手の活躍で勝利を収めました。対戦相手の安部選手に敗北を喫したとはいえ、山田選手の本塁打が光りました。

表彰選手

大会の特別賞に選出された選手たちも注目の存在でした。

• - 最高殊勲選手賞: 宮内洋（内野手、住友金属）
• - 敢闘賞: 藤田宗一（投手、西濃運輸）
• - 打撃賞: 大良道春（内野手、住友金属）
• - 首位打者賞: 坪井智哉（外野手、東芝、14打数9安打、打率.643）

優秀選手一覧

大会では多くの選手が優れたプレーを見せ、以下の選手が大会優秀選手に選ばれました。

• - 投手: 藤田宗一、西濃運輸; 秋吉章史、日産自動車九州; 寺坂友秀、住友金属; 石井大士、住友金属
• - 捕手: 小森茂、西濃運輸; 江副光則、日産自動車九州
• - 一塁手: 宮内洋、住友金属; 志賀康雄、東芝
• - 二塁手: 上出真寛、住友金属; 伊藤元長、西濃運輸; 高峰誠、日産自動車九州
• - 三塁手: 大良道春、住友金属; 塩田正広、川崎製鉄千葉
• - 遊撃手: 鈴木康之、西濃運輸
• - 外野手: 坪井智哉、東芝; 河原真一、日本新薬; 高岡雅人、川崎製鉄千葉; 沢多弘也、大阪ガス
• - 指名打者: 三好悟、西濃運輸

応援団コンテスト受賞者

この大会では、応援団コンテストも行われ、以下のように表彰されました。

• - 最優秀賞: 川崎製鉄千葉
• - チームワーク賞: 大阪ガス
• - ユニーク賞: シダックス
• - はつらつ賞: 住友金属

この大会は、社会人野球の魅力を再確認させるものであり、多くの選手の今後の活躍が大いに期待されます。

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