第24回国民体育大会

第24回国民体育大会

第24回国民体育大会は1969年に長崎県で開催されました。この大会では、夏季と秋季の二つの大会があり、それぞれ異なる競技が行われました。大会のスローガンは「明日をひらく創造国体」であり、全国から参加者が集まり、競技が盛況に開催されました。

大会の準備と沿革

1963年に長崎県の佐藤勝也知事のもと、第24回国民体育大会の誘致委員会が設立されました。委員会は、5年間を通じて必要な施設を整備する計画を立てました。1965年には、日本体育協会の国体委員会総会で長崎県が開催地に内定され、その後、長崎市で長崎国体を成功させるための市民大会も行われました。

1966年には、長崎市営競技場や水泳競技場が完成し、整備が進められました。特に、1968年には長崎市営競技場がハンドボールの会場として利用され、さらに国体水泳競技場も整備されました。

冬季と夏季大会

冬季大会

冬季大会は1969年の1月に山梨県河口湖町で行われ、スケート競技が開催されました。また、岐阜県神岡町においてもスキー競技が開かれ、いずれの競技も多くの参加者が熱戦を繰り広げました。テーマはそれぞれ「健康・親切・清潔」、「明るく、つよく、美しく」とされ、毎年多様なスローガンが設けられています。

夏季大会

長崎での夏季大会は、9月7日に佐世保市の総合グランドプールで開幕し、約3,948名の選手が参加しました。この大会では、ヨットや水泳などの競技が中心となり、競技は大いに盛り上がりました。特に、皇太子ご夫妻が開会式に出席したことも話題となり、長崎県は東京都と共に1位を分け合う結果になりました。大会は9月11日に閉幕しました。

秋季大会

続いて、10月には秋季大会が開催され、大勢の選手や役員が長崎を訪れました。陸上やバレーボール、ボクシング、剣道など多様な競技が行われ、特に再会した秋の大会は盛り上がりを見せました。長崎県は天皇杯と皇后杯を獲得し、地元県として嬉しい報告がありました。施設も充実し、競技の質向上にも寄与したことでしょう。

特筆事項

大会の準備中は長崎市に異常渇水が発生し、給水制限が行われましたが、国体期間中は解除されました。また、大会前には東京駅からの急行列車の指定席券が重複販売されるという事故もあり、参加者の移動に影響を及ぼしました。その際、日本国有鉄道は新聞で謝罪広告を掲載する事態となりました。

まとめ

第24回国民体育大会は、長崎県での記念すべき大会となり、多くの競技者が集まり、成功裏に終了しました。これにより、長崎県のスポーツ振興がさらに進むと共に、地域社会への影響も大きなものでした。

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