第24装甲師団 (ドイツ国防軍)

第24装甲師団の概要

第24装甲師団（ドイツ語: 24. Panzer Division）は、第二次世界大戦におけるドイツ国防軍の装甲師団として、1941年に創設されました。この師団は、激しい戦闘と戦局の変化の中でさまざまな作戦に参加した部隊です。特に、スターリングラードの戦いにおいての壊滅的な結果が印象的です。最終的に1945年5月、ソビエト軍に降伏しました。

組織の発足

1941年11月28日に、元々の第1騎兵師団を基にして新たに編成された第24装甲師団は、最初は騎兵の伝統を受け継いだ服装で行動しました。これにより、他の装甲部隊とは異なる兵科色であったことが特徴的です。この時期、騎兵科の兵科色である黄色の戦闘服を着用していた部隊は、ドイツ陸軍の中でも独特の存在感を示していました。

戦闘参加の経緯

第24装甲師団は、1942年6月に南方軍集団の傘下に置かれ、ヴォロネジの占領作戦に参加します。しかし、同年12月下旬にはスターリングラードで敵軍に包囲され、痛烈な壊滅を経験します。この戦いは師団にとって非常に厳しい試練となり、その後の再編成を余儀なくされました。

1943年に、師団はフランス北部のノルマンディー地方に移動し、再編成が行われました。その後は治安維持や沿岸警備にあたると共に、イタリアでの武装解除作戦にも関与しました。この新たな展開は、戦局が変わりゆく中での柔軟な対応を必要としたことを表しています。

戦局の変遷

1943年10月頃には、再び激戦の最前線であるキエフ/ドニエプル方面への移動を余儀なくされました。その後も第一次トゥルグ・フルモス攻防戦や第一次ヤッシー＝キシナウ攻防戦など、多くの重要な戦闘に関与します。この時期の戦闘は、師団の士気や戦力をさらに試すものであり、多くの将兵が厳しい状況下に置かれました。

終戦と降伏

1945年にはポーランド、ハンガリー、スロバキアといった地域で活動を続けましたが、連合軍の進撃に抗うことは困難でした。また、シュレースヴィヒ＝ホルシュタインの地域に一部の部隊が撤退し、ここでイギリス軍に降伏することになります。しかし、残存部隊は東プロイセンでソビエト軍に捕らえられ、最終的な運命を迎えました。

指揮官の変遷

第24装甲師団は、指揮官も頻繁に交代していました。

• - 1941年11月28日 – 1942年4月15日：クルト・フェルト騎兵大将
• - 1942年4月15日 – 1942年9月12日：ブルーノ・リッター・フォン・ハウシルト中将
• - 1942年9月12日 – 1943年1月31日：アルノ・フォン・レンスキー少将
• - 1943年3月1日 – 1944年8月1日：マクシミリアン・フォン・エーデルスハイム装甲兵大将
• - 1944年8月1日 – 1945年3月25日：グスタフ＝アドルフ・フォン・ノスティッツ＝ヴァールヴィッツ少将
• - 1945年3月25日 – 1945年5月8日：ルドルフ・フォン・クネベル＝デーべリッツ少佐

これらの指揮官は、それぞれの時期において師団の運命を支える重要な役割を果たしました。彼らの指導の下で第24装甲師団は、さまざまな戦局においてその存在感を発揮していきました。

参考文献

• - Mitcham, Samuel W. (2000). The Panzer Legions. Mechanicsburg: Stackpole Books.
• - Stoves, Rolf (1986). Die Gepanzerten und Motorisierten Deutschen Grossverbände 1935–1945. Bad Nauheim: Podzun-Pallas Verlag.
• - Barker, A. J. (1978). Panzers at War.
• - Mark, Jason D. (2002). Death of the Leaping Horseman.

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