第27独立親衛自動車化狙撃旅団 (ロシア陸軍)

第27独立親衛自動車化狙撃旅団について

第27独立親衛自動車化狙撃旅団は、ロシア陸軍に所属する旅団で、特に重要な役割を果たしてきました。この旅団は、初めて1940年に第535狙撃連隊として設立され、その後1980年代に独自の旅団に改編されるまで、様々な歴史の変遷を経てきました。

80年代初頭にソビエト連邦の第2親衛自動車化狙撃師団から独立し、完全に調整された部隊としてモスクワ近郊に駐屯し、その後はソ連国家保安委員会（KGB）の下に配置されました。この時期、同部隊は模範的な部隊として知られ、国防における重要な役割を担っていました。1990年代に入ると、ロシア連邦軍に再度編入され、その後も国の軍事的な運用に従事しています。

編成と装備

第27旅団は、以下のような多様な大隊で構成されています。

• - 3個の自動車化狙撃大隊
• - 1個の戦車大隊
• - 2個の自走榴弾砲大隊
• - 1個のロケット砲大隊
• - 1個の対戦車砲大隊
• - 1個の高射ミサイル大隊
• - 工兵大隊、通信大隊、物資保障大隊、修理大隊など複数の専門部隊が編成されています。

また、部隊の装備は充実しており、T-80型戦車やMT-LB、各種自走榴弾砲、対戦車ミサイルシステムなどが含まれています。

戦争犯罪の疑い

最近、この旅団は戦争犯罪の疑いがかけられ、特にウクライナ戦争において関与した疑惑が浮上しています。ラジオリバティの報道によると、ウクライナのインテリジェンス機関が傍受した通話の内容から、兵士たちが民間人に対する殺傷行為に関与した可能性が示されています。
具体的には、イジューム周辺での撤退中に、酔っぱらった司令官が民間人である高齢の女性を殺害するという事件について、電話の中でのやりとりが確認されました。この情報が元で捜査が行われ、電話の主が第27旅団の兵士であることが分かりました。

この問題に関する調査において、旅団の指揮官であるセルゲイ・サフォノフ大佐や、その周囲の人々には驚きの声がほとんど聞かれず、否定の声すら見られなかったということからも、深刻な状況が浮き彫りになっています。サフォノフ大佐自身は、SNSを閉鎖し、連絡が取れない状況にあるとのことです。

このように、第27独立親衛自動車化狙撃旅団は、その歴史や編成、装備に加え、戦争犯罪の疑惑の影響を受けるなど、複雑な側面を持つ部隊として知られています。現在も活動を続ける中で、これらの疑惑がどのように今後の運営に影響するのか注目が集まっています。

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