第28期棋聖戦 (将棋)

第28期棋聖戦の概要

第28期棋聖戦は、将棋の主要なタイトル戦の一つであり、1976年度の前期棋戦として開催されました。具体的な期間としては、1975年11月25日に始まり、翌1976年7月20日にタイトル保持者決定戦である五番勝負の終局をもって閉幕しました。

棋聖戦は、将棋界のトップ棋士たちが参加する権威ある棋戦であり、その結果は常に大きな注目を集めます。この第28期においても、多くの棋士たちがタイトル挑戦を目指して熱い戦いを繰り広げました。

大会構造

本棋戦は、段階を追って挑戦者を選抜する形式で行われました。まず、多くのプロ棋士が参加する一次予選が実施されました。一次予選は複数の組（提供情報によると1組から4組）に分かれて行われ、各組の勝ち抜き者が次の段階へと進みます。

一次予選を突破した棋士たちは、二次予選に進みます。二次予選もまた厳しいトーナメント形式で争われ、ここを勝ち抜いた者だけが本戦への出場権を獲得します。

そして、予選を勝ち上がった精鋭たちによって本戦トーナメントが行われ、最終的に棋聖位保持者への挑戦者を決定しました。この挑戦者が、前期棋聖と五番勝負を行い、タイトルの行方を争うことになります。

五番勝負の詳細

第28期棋聖戦の五番勝負は、当時の棋聖位保持者であった大山康晴棋聖と、厳しい予選・本戦を勝ち抜いて挑戦者となった桐山清澄八段の間で争われました。

大山康晴棋聖は、当時すでに将棋界の第一人者として君臨しており、多くのタイトルを保持していました。一方、桐山清澄八段も実力派として知られ、初の棋聖獲得を目指して意欲的な挑戦を挑みました。

両者による五番勝負は、将棋ファンから大きな注目を集めました。提供情報によると、このシリーズは4局行われ、結果は以下のようになりました。

大山康晴棋聖：3勝
桐山清澄八段：1勝

この結果、大山康晴棋聖が3勝1敗で桐山清澄八段を下し、棋聖のタイトルを防衛することに成功しました。挑戦者である桐山八段も一矢報いる健闘を見せましたが、当時の大山棋聖の牙城を崩すには至りませんでした。

結果と意義

第28期棋聖戦における大山康晴棋聖の防衛は、当時の将棋界における彼の圧倒的な強さを示す出来事の一つと言えます。多くのタイトルを維持し続けることは容易なことではありませんが、大山棋聖は高い実力と経験をもって、若手や中堅の実力派棋士たちの挑戦を退け続けました。

この五番勝負は、一時代を築いた大山棋聖と、それに挑む次世代の棋士たちの戦いを象徴するシリーズでもありました。桐山八段にとってはタイトル獲得の好機でありましたが、惜しくもタイトル奪取はなりませんでした。

このように、第28期棋聖戦は、1975年から1976年にかけて行われた将棋のタイトル戦であり、大山康晴棋聖が桐山清澄八段の挑戦を退けてタイトルを防衛した歴史的な棋戦として、将棋史にその名を刻んでいます。

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