第3回国会

第3回国会の概要

第3回国会（だい3かいこっかい）は、1948年10月11日から11月30日までの51日間、臨時会として開かれました。この国会は日本国憲法施行後、初めての臨時国会であり、国の政治過程において特に重要な役割を果たしました。

開会までの経緯

1948年の日本は、戦後復興の道筋を模索している中で、第2回国会が7月5日に閉会を迎えました。その後、9月30日に国会召集の詔勅が発出され、政治の動きが急速に進展します。10月7日には、芦田内閣が総辞職し、新たな内閣の形成が求められることとなりました。

会期中の出来事

国会が実際に召集されたのは、10月11日です。この日をもって、議論が開始されました。この国会では、国の重要な施策や法案が審議される中で、特に10月19日に第2次吉田内閣が成立しました。この内閣の成立は、戦後の政治体制において新たな局面を迎えることを意味しました。

しかし、会期中に休会も発生しました。具体的には、10月24日から11月7日までの期間、議会は休会に入りました。このような休みや議論の調整を経ながら、国会は続いていきました。

会期の後半、11月9日には、国会の会期を11月30日まで延長することが決定されました。これは、議論がまだ十分でないと判断されたためであり、引き続き国の将来に関わる重要事項が議論されることとなりました。

11月29日には、昭和23年度予算の補正予算案が提出され、これに対する政府の説明が行われました。最終的に11月30日、衆参両院で予算案の議論がなされ、補正予算案は次の第4回国会に引き継がれる形となりました。また、この日は改正国家公務員法も成立し、国の行政体制に関する重要な法整備が進められました。

国会の意義

第3回国会は、日本国憲法施行後の臨時国会として、その後の政治体制や政策に大きな影響を与える基盤を築いた会議であったといえます。これにより、戦後日本の政治家が新しい法律や予算の枠組みを形成する上で重要な役割を果たしました。国会のさまざまな決定が、昭和23年度の政治や経済の舵取りに寄与しました。今後の臨時会に引き継がれる内容も多く、当時の政治状況を反映していたことは歴史的に意義深いものです。

参考文献

この国会に関する詳細な情報は、大蔵省財政史室編による『昭和財政史－終戦から講和まで』第5巻歳計(1)（東洋経済新報社、1982年）に記されています。

追加情報

さらに詳細な情報を得るためには、衆議院の「第3回国会 制定法律の一覧」や、参議院の「第3回国会質問主意書・答弁書一覧」を参照することもできます。

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