第3次安倍内閣 (第3次改造)

第3次安倍第3次改造内閣について

第3次安倍第3次改造内閣は、安倍晋三が第97代内閣総理大臣として2017年8月3日に発足し、同年11月1日まで続きました。この内閣は、日本の政治において特に重要な改造の一つとされており、自民党と公明党による連立政権が構成されていました。

内閣の構成と人事

この改造内閣では、19人の閣僚の中で5人が留任し、1人が転任しました。また、新たに入閣した閣僚は6人と、過去の改造内閣の中で最も少ない人数となっています。特に注目すべきは、上川陽子法相と小野寺五典防衛相がそれぞれ同じ役職で再登板した点です。また、河野太郎前国家公安委員長や茂木敏充元経産相なども過去に異なるポストから再入閣しています。

環境大臣には中川雅治が起用され、事務次官経験者が入閣するのは17年ぶりのことでした。内閣の派閥構成は、岸田派と無派閥がそれぞれ4人で最多となり、細田派と麻生派が3人ずついました。これに対して、二階派と石破派は各1人の支持を受けていました。

最年少閣僚は国家公安委員長に就任した小此木八郎で52歳、最高齢は麻生太郎副総理兼財務相で76歳という結果でした。このように、世代交代が進みつつあることも見て取れます。

内閣のスタンス

安倍晋三は内閣発足時の記者会見で、これまでの政府が誤った判断から国民の不信を招いたことを謝罪し、結果を重視する仕事人内閣であることを強調しました。具体的には、経済政策「アベノミクス」を最優先し、憲法改正についてはスケジュールに縛られないとの立場を示しました。

政策の進展

内政面では、2017年度の4-6月期に発表されたGDP成長率が年率換算で4.0%となり、内需の回復が進んでいることが示されました。この結果、正社員の求人倍率も初めて1倍を超え、不況からの回復を実感される状況が生まれました。失業率も2.8%という低水準に達し、雇用情勢は改善の兆しを見せています。

外交問題と買収疑惑

外交面では、東京五輪に関する買収疑惑が浮上しました。2017年9月には、ブラジル当局が過去のオリンピックの開催地決定に絡む文書を発表し、票の買収が行われた可能性が報じられました。この問題は、政府にとって大きな課題となる可能性があります。

このように、第3次安倍第3次改造内閣は、内閣の人事や政策面での動きが多岐に渡る重要な期間であり、日本の将来に対する影響を与えました。

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