第3次小泉内閣 (改造)

第3次小泉改造内閣

第3次小泉改造内閣は、小泉純一郎が日本の第89代内閣総理大臣に選ばれ、2005年の10月31日から2006年9月26日までの間、運営された内閣です。この内閣は、前の第3次小泉内閣の改造にあたるものであり、政策と人事に関して特異な特徴をいくつか備えています。

発足の経緯

当初は、2005年の第163特別国会が閉会した後の11月2日に、自由民主党の役員人事と内閣改造が行われる予定でした。しかし、小泉首相は意外にも10月28日に日程を前倒しし、10月31日にその実施を決定しました。この急な決断によって、人事構想は翌日の11月1日と2日にわたり練られることとなりました。

今回の内閣改造の方針は「改革意欲に富んだ人物」で、これは来年9月に自民党総裁の任期が終わることをふまえた「ポスト小泉」人事としても注目されました。内閣発足後、小泉首相は記者会見でこの内閣を「改革続行内閣」と呼びました。このネーミングは内閣の意義と目的を明確に示すものでした。

内閣の特徴

重要なポイントの一つは、内閣発足から40日後に再度の内閣改造が行われたことで、これは歴代内閣の中でも最も短い期間となりました。注目を集めたのは、ポスト小泉を見据えた人事で、世論調査などで支持を受けた政治家たち、特に安倍晋三、麻生太郎、谷垣禎一、福田康夫らが閣僚に選ばれました。ただし、福田康夫は今回の内閣に起用されませんでした。公明党からは1名が留任しました。

内閣のメンバーの中で、最年長は沓掛哲男（国家公安委員会委員長兼防災担当大臣）で76歳1か月でしたが、最年少は安倍晋三（内閣官房長官）の51歳1か月でした。このように年齢層が幅広いメンバーが集結したこともこの内閣の特徴です。

国民の支持

内閣改造後の世論調査では、小泉内閣の支持率が前回調査の60.1%と比べ5.6ポイント上昇し、不支持率は7.6ポイント減少しました。国民が小泉内閣に期待する最優先の課題としては、社会保障制度の改革が一番とされました。また、小泉の後継首相として望まれている候補者は安倍晋三が51.8%と圧倒的な支持を得ており、次いで福田康夫が9.7%という結果でした。

結束と終息

2006年9月20日、自由民主党総裁任期が満了した小泉純一郎は、同月26日に総辞職を行いました。彼の在任期間は1980日、すなわち約5年5か月に及び、これは平成時代の中で最も長期的な政権の一つとして記録されています。

結論

第3次小泉改造内閣は、改革を重視した人事編成と国民の期待を反映した政策提言により、日本の政治体制に多大な影響を与えました。この内閣の一連の改革は、後の日本政治における意思決定のプロセスや政策からも影響を受け続けています。

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