第35回カンヌ国際映画祭

第35回カンヌ国際映画祭

第35回カンヌ国際映画祭は、1982年の5月14日から26日までの期間にフランスのカンヌで開催されました。この年の映画祭は、世界中から集まった秀逸な映画作品を紹介し、多くのクリエイターや観客に感動をもたらしました。

受賞結果

映画祭の受賞結果は、映画界の重要なトピックとなり、注目されました。最も名誉あるパルム・ドールは、コスタ・ガヴラスの『ミッシング』とユルマズ・ギュネイの『路』が共同受賞しました。これによって、政治的テーマを扱った作品が高く評価されたことが示されました。

審査員特別グランプリは、パオロ＆ヴィットリオ・タヴィアーニの『サン★ロレンツォの夜』が獲得しました。ヴェルナー・ヘルツォークは『フィツカラルド』で監督賞を受賞し、彼の独自の視点が映画界に新たな風をもたらしたことに拍手が送られました。

また、男優賞はジャック・レモンが『ミッシング』で受賞し、女優賞にはヤドヴィガ・ヤンコフスカ＝チェースラックが『アナザウェイ』により栄冠を手にしました。脚本賞はイエジー・スコリモフスキの作品『ムーン・ライティング』が、その独自の構成と内容で評価されました。芸術貢献賞はブリュノ・ニュイッテンが『死体を積んで』で受賞し、映画における芸術的な要素の重要性が改めて強調されました。カメラ・ドールはロマン・グーピルの『30歳の死』に授与され、35周年記念賞はミケランジェロ・アントニオーニの業績に敬意を表した『ある女の存在証明』が受賞しました。

審査員

審査員は多国籍で構成され、多様な視点から作品を評価しました。審査員長を務めたのはイタリアの演出家ジョルジョ・ストレーレルで、著名な映画監督シドニー・ルメットやジャン=ジャック・アノーも名を連ねました。他にも、インドのムリナール・セーンや女優のジェラルディン・チャップリンを含む幅広い専門家たちが審査に参加し、それぞれの文化的な背景が評価に反映されました。

上映作品

コンペティション部門には様々な作品が参加し、ある視点部門や特別招待作品も注目を集めました。これにより、カンヌ映画祭は単なる映画の展示場でなく、文化的交流の場でもあることが証明されました。

外部リンク

映画祭に関する詳細情報や歴史が記載された公式サイトも存在しますので、興味がある方はぜひ訪れてみてください。ここで上映された多くの映画は、今なお観客の心に残り続けています。

もう一度検索