第35回国民体育大会

第35回国民体育大会の概要

第35回国民体育大会は1980年に栃木県で開催された、日本のスポーツイベントの一つです。この大会は、地域の特色を生かしたスローガンが掲げられ、冬季のスケート競技会は「銀盤にはばたけ苫小牧国体」とし、スキー競技は「スキーのふるさと 小樽国体」というテーマで実施されました。そして、夏季・秋季の大会には「栃の葉国体」という名称が与えられました。

今大会から教育者による競技が廃止され、山岳競技が正式に競技種目として採用されるなど、プログラムが改善が施されました。そのほか、参加者が地域住民の家庭に宿泊する民泊の取り組みも行われたことが特筆されます。

開会式のメディア中継

秋季大会の開会式は、NHK総合テレビ及び当時の東京12チャンネルで生中継され、多くの視聴者にイベントを届けました。これは、栃木県に地域の独立局が存在しなかったため、特に意義のある放送でした。以降、在京キー局による国体の開会式を中継した唯一の大会となりました。

実施された競技

この大会では、全国各地から集まった選手たちがさまざまな競技に参加しました。具体的には、以下の競技が栃木県や北海道、埼玉県、千葉県などで開催されました。

• - 陸上競技: 宇都宮市の栃木県総合運動公園陸上競技場
• - 水泳: 宇都宮市内の複数の水泳場
• - 空手道: 栃木県体育館
• - サッカー: 宇都宮市及び矢板市の複数会場
• - スキー: 北海道小樽市の天狗山スキー場他
• - 体操、バスケットボール、バレーボール、柔道、ソフトボール、剣道など多岐にわたる競技が開催されました。

具体的には、サッカーや水泳、陸上競技が中心に行われ、また、棒高跳やマラソン競技なども行われました。

総合成績

大会の結果として、天皇杯は栃木県が1位、続いて東京都と神奈川県がそれぞれ2位、3位に入賞しました。同様に、皇后杯でも栃木県がトップになり、東京都、大阪府がその後に続きました。

参考資料

今回の大会に関する詳細な資料は、日本体育協会の文書『国民体育大会五十年のあゆみ』などによって編集され、記録が保存されています。この大会は、スポーツと文化の交流を促し、地域社会の活性化に寄与した歴史的なイベントとして位置付けられています。

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