第35空挺旅団 (イスラエル国防軍)

第35ツァンニハム空挺旅団について

第35ツァンニハム空挺旅団は、イスラエル国防軍の中央方面軍に属しており、第98空挺師団の下で活動する歩兵部隊です。この空挺旅団は国防軍内で唯一の常設空挺部隊であり、一般的には「空挺旅団」と呼ばれています。旅団の名称「ツァンニハム」はヘブライ語で「空飛ぶ大蛇」、つまり、「フライング・サーペント」を意味します。

創設の背景

この部隊の創設者はイスラエルの後の首相であるアリエル・シャロンです。彼は特殊部隊である第101特殊コマンドを設立し、その部隊が後に第35ツァンニハム空挺旅団に合併されることで、より強力な精鋭部隊として知られるようになりました。旅団は、特にエンテベ空港でのハイジャック事件における奇襲作戦など、数々の重要な作戦に参加してきました。

組織と構成

第35空挺旅団は、その名の通り、空挺作戦を中心とした部隊編成で構成されています。主な編成は以下の通りです：

• - 第101空挺大隊「コブラ」
• - 第202空挺大隊「ヴァイパー」
• - 第890空挺大隊「エチス」
• - 第5135特殊空挺大隊「ツァンハニム」（ガドサー・ツァンハニムとも呼ばれる）
• - 第5174対戦車中隊「ナジャ」
• - 第5105工兵中隊「コルバー」
• - 第5173偵察中隊「タイパン」（パルサー・ツァンハニムとも言われる）
• - 「エリクス」信号中隊

各中隊、及び大隊の名称は、ヘビに由来したものが多く見られます。特に、第5135特殊空挺大隊「ツァンハニム」と第5173偵察中隊「タイパン」は、サイェレット・ツァンハニムとしても知られており、その呼称は部隊の任務や特性を反映しています。

旅団の役割と任務

第35ツァンニハム空挺旅団は、空挺作戦のみならず、様々な状況に応じた迅速な部隊展開が求められる任務を遂行しています。特に、都市部における対テロ作戦や、敵兵との交戦が行われる地域での作戦では、その精鋭部隊としての技術と迅速な行動が求められます。また、部隊員は地形や気候に合わせた訓練を受け、極限状況でも任務を遂行できるよう備えています。

結論

このように、第35ツァンニハム空挺旅団は、特殊部隊としての伝統と高い訓練を受けた精鋭部隊として、イスラエル国防軍の重要な一翼を担っており、その活動は国の防衛において欠かせない存在です。

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