第36期棋聖戦 (将棋)

第36期棋聖戦は、1980年度前期に開催された将棋のタイトル戦です。本棋戦は1979年11月9日に開幕し、翌1980年7月18日に五番勝負の終局をもって閉幕しました。将棋界の主要タイトルである棋聖位を巡り、多くの棋士が参加し予選から激しい戦いが繰り広げられました。

棋聖戦は、一次予選、二次予選、本戦という段階を経て挑戦者を決定するシステムを採用しています。まず、多くの棋士が参加する一次予選からスタートし、勝ち上がった者が二次予選に進みます。二次予選を突破した精鋭たちが本戦出場権を獲得し、本戦トーナメントで現棋聖への挑戦権を争います。第36期も、この予選から本戦、そしてタイトルをかけた五番勝負へと繋がる流れで進行しました。

この第36期棋聖戦の最終局面である五番勝負では、当時の棋聖位保持者であった中原誠棋聖に対し、挑戦者として米長邦雄王位が挑みました。当時、両者は将棋界を代表する存在であり、このタイトルマッチは大きな注目を集めました。挑戦者の米長王位は、既に複数のタイトルを獲得していましたが、棋聖位は未獲得であり、初の棋聖タイトルを目指していました。対する中原棋聖は、棋聖位の防衛を期しました。

両者による五番勝負は、挑戦者の米長邦雄王位が優位に立ちました。全五局予定されていたシリーズは、米長王位が三勝を挙げ、一方の中原棋聖は一勝にとどまりました。結果、米長王位が3勝1敗でこの五番勝負を制し、見事に棋聖のタイトルを獲得しました。この勝利により、米長邦雄は将棋界におけるトップ棋士としての地位を確固たるものとしました。

第36期棋聖戦は、米長邦雄が中原誠から棋聖位を奪取した歴史的な棋戦として記憶されています。このタイトル獲得は、米長棋士のキャリアにおいて重要な節目となりました。本棋戦の詳細な記録や情報は、日本将棋連盟の公式サイトや当時の将棋年鑑などで確認することができます。

第36期棋聖戦は、予選から本戦を経て行われ、最終的に米長邦雄王位が中原誠棋聖に挑戦し、3勝1敗で勝利して新たな棋聖となった棋戦です。1979年末から1980年夏にかけて行われたこのタイトル戦は、その後の将棋界にも影響を与える一戦となりました。

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