第37回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第37回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

大会概要

第37回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、2000年12月16日から2001年1月13日にかけて開催された、大学ラグビー日本一を決定する権威ある大会です。この大会で頂点に輝いたのは関東学院大学で、法政大学との決勝戦を制し、2年ぶりとなる通算3回目の優勝を果たしました。

特筆すべきは、この大会の決勝戦が、初めて関東大学リーグ戦に所属する大学同士の対戦となったことです。これは、それまで関東大学対抗戦勢が優位と見なされることが多かった大学ラグビー界において、関東大学リーグ戦のレベル向上と勢力図の変化を示す歴史的な一戦となりました。

大会形式はノックアウト方式が採用され、全国から選抜された16校がトーナメントを戦いました。敗れたチームはそこで敗退となり、勝ち上がったチームが次のラウンドに進む形式です。今大会では、3位決定戦は実施されませんでした。

大会日程

大会は年末年始を挟んで進行しました。各ラウンドの日程は以下の通りです。

1回戦: 2000年12月16日、12月17日
2回戦: 2000年12月23日、12月24日
準決勝: 2001年1月2日
決勝: 2001年1月13日

開催競技場

試合は全国の主要なラグビー場で開催されました。

1回戦・2回戦: 秩父宮ラグビー場（東京）、花園ラグビー場（大阪）、瑞穂公園ラグビー場（愛知）、博多の森球技場（福岡）
準決勝・決勝: 国立競技場（東京）

出場大学

今大会には、各地区の予選を勝ち抜いた以下の16大学が出場しました。括弧内は所属リーグ、出場回数、連続出場回数などを示しています。

関東大学対抗戦
慶應義塾大学（1位・3年連続18回目）
明治大学（2位・16年連続30回目）
早稲田大学（3位・17年連続34回目）
帝京大学（4位・2年連続8回目）
筑波大学（関東第5代表・2年振り8回目）

関東大学リーグ戦
関東学院大学（1位・11年連続11回目）
法政大学（2位・9年連続18回目）
大東文化大学（3位・2年連続13回目）
日本大学（4位・7年連続11回目）
専修大学（5位・4年振り9回目）

関西大学リーグ
同志社大学（1位・27年連続36回目）
近畿大学（2位・2年連続3回目）
立命館大学（3位・2年連続4回目）
京都産業大学（3位・16年連続18回目）
大阪体育大学（関西第5代表・12年連続17回目）

九州学生リーグ
福岡工業大学（1位・15年振り18回目）

大会の軌跡と決勝

各地区予選を勝ち抜いた16校は、1回戦から始まったトーナメントを勝ち上がるべく激闘を繰り広げました。強豪校が順当に勝ち進む中、準決勝には国立競技場に関東勢4校（関東学院大学、法政大学、明治大学、早稲田大学）が集結しました。

そして迎えた決勝戦は、関東大学リーグ戦の盟主である関東学院大学と、同じくリーグ戦所属の法政大学という顔合わせとなりました。これは、長い選手権の歴史において初めての出来事であり、多くの注目を集めました。

決勝戦は2001年1月13日、国立競技場で行われました。試合は序盤から関東学院大学がその強さを見せつけ、着実に得点を重ねていきました。法政大学も反撃を試みましたが、関東学院大学の堅いディフェンスと組織的なアタックに阻まれました。最終的に、関東学院大学が42対15で法政大学を破り、見事な勝利を収めました。この結果、関東学院大学は2年ぶりとなる3度目の大学日本一に輝きました。

この第37回大会は、関東学院大学の優勝という結果だけでなく、決勝戦に関東大学リーグ戦所属校同士が初めて進出したという点で、大学ラグビー史における重要な一頁を刻む大会となりました。これは、大学ラグビー界全体のレベルアップと多様化を示す出来事として、今なお語り継がれています。

関連項目

* 全国大学ラグビーフットボール選手権大会

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