第37回社会人野球日本選手権大会予選

例年、社会人野球シーズンのクライマックスを飾る日本選手権大会。その第37回大会の本戦出場権を巡り、全国各地で激しい予選が繰り広げられました。この文章は、栄光の舞台への切符を掴むために戦ったチームたちの記録をまとめたものです。本戦出場チームは、全日本クラブ野球選手権大会、指定された主要なJABA大会、そして地域ごとの最終予選の結果に基づいて決定されました。

全日本クラブ野球選手権大会

まず、全国のクラブチームの頂点を決める第35回全日本クラブ野球選手権大会が予選対象の一つとして行われました。激戦を勝ち抜き、この大会を制したのは所沢グリーンベースボールクラブです。見事に優勝を果たし、日本選手権本戦への出場権を獲得しました。

日本選手権対象JABA大会

日本選手権の予選対象となるJABA大会は、全国各地で開催される重要な大会です。これらの大会で優勝することは、本戦出場への直接的な道となります。

第65回JABA東京スポニチ大会は富士重工業が優勝。
第58回JABA静岡大会はセガサミーが優勝。
第40回JABA四国大会はJR九州が栄冠を掴みました。
第34回JABA日立市長杯争奪大会ではJFE東日本が頂点に立ちました。この大会ではヤクルトが準決勝出場を辞退しましたが、JFE東日本が決勝を制しています。
第54回JABA岡山大会の優勝はJR北海道です。
第53回JABA長野県知事旗争奪大会はNTT東日本が優勝しました。
第62回JABA京都大会はヤマハが優勝を果たしました。
第64回JABAベーブルース杯争奪大会は中日が優勝しましたが、プロチームのため出場権は発生せず、準優勝チーム所属地区である東海地区の最終予選に特別枠が一つ追加されました。
さらに、第64回JABA九州大会は三菱重工長崎、第42回JABA東北大会は新日本石油ENEOS、第53回JABA北海道大会はトヨタ自動車が、それぞれの大会で優勝を飾り、日本選手権本戦への出場権を手にしました。

これらのJABA大会優勝チームが、地区予選を免除されて本戦出場権を得ました。

地区最終予選

JABA大会優勝枠以外の本戦出場権は、各地で行われた白熱の最終予選で争奪されました。各地区の代表枠を巡り、多くのチームが総力を尽くしました。

北海道地区からは、代表決定リーグ戦を勝ち抜いた室蘭シャークスが出場権を獲得しました。
東北地区では、JR東日本東北が代表決定戦の再試合という激戦を制し、出場権を獲得しました。
北信越地区では、伏木海陸運送が代表決定戦を勝利しました。
層の厚い関東地区からは、明治安田生命、かずさマジック、日本通運、三菱重工横浜の4チームが激しい予選を突破し、出場権を獲得しました。
ベーブルース杯による枠増があった東海地区からは、三菱重工名古屋、王子製紙、三菱自動車岡崎、東邦ガスの4チームが本戦出場を決めました。
近畿地区も激戦の末、パナソニック、大阪ガス、日本新薬、新日鉄広畑の4チームが代表権を手にしました。
中国地区からは、JFE西日本が代表決定戦で勝利し、さらに敗者復活戦を勝ち上がった伯和ビクトリーズも出場権を得て、合計2チームが出場となりました。
四国地区では、四国銀行がJR四国との対抗戦を3連勝で制し、代表の座を掴みました。
九州地区からは、九州三菱自動車が代表決定戦で勝利し、敗者復活戦を制した沖縄電力とともに、合計2チームが出場権を手にしました。

これら全日本クラブ野球選手権、各JABA大会、そして厳しい地区最終予選を勝ち抜いた計32チームが、第37回社会人野球日本選手権大会の本戦舞台へと進出します。

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