第38回全国高等学校野球選手権大会

第38回全国高等学校野球選手権大会

1956年8月12日から8月20日までの間、甲子園球場で行われた第38回全国高等学校野球選手権大会は、日本の高校野球史における重要なイベントの一つです。この大会は、高校野球の全国大会として位置づけられ、全国の強豪校が一堂に会し、トーナメント方式で頂点を目指しました。

1回戦のハイライト

初戦では、早稲田実業が新宮高校に対して2対1の接戦を制しました。もう一つの注目の試合は、伊那北と静岡の対戦で、選手権大会史上初のナイトゲームとして行われ、延長10回にわたる熱戦の結果、伊那北が4対1で勝利しました。このように、1回戦から格別な緊張感とスリルが漂っていました。

他にも平安が徳島商を4対0、岐阜商が小倉相手に5対3で勝利を収めるなど、それぞれの学校が持てる力を尽くして戦いました。

2回戦と以降の進展

続く2回戦では、仙台二が慶応に4対3の僅差で勝利し、済々黌が広島商を4対2で振り切りました。また、浪華商が秋田と対戦し、驚異の10対1で勝ち進むという結果が待っていました。特に、平安と西条の対決は注目され、平安が滑川を1対0で辛勝しました。

この大会での印象的なポイントは、岐阜商が早稲田実に対し8対1という大差で勝利したことです。岐阜商はその後も勢いを保ち、準々決勝に進出しました。

準々決勝と決勝進出

準々決勝では、岐阜商が延長12回までもつれ込んだ末、済々黌を4対3で破り、次へと進みました。平安も浪華商を4対2で下し、米子東が中京商を3対0で封じ、西条が仙台二を2対0で退けました。これにより、平安と岐阜商が決勝へ向けて期待がかかりました。

準決勝の激闘

準決勝において、平安は西条と対戦し、1対0で勝利を収めました。一方、岐阜商は米子東相手に延長10回で2対1と、これまた接戦を制したことで、決勝進出を果たしました。

大会の記録

この大会では特に注目されたのが本塁打です。第1号は小倉の小都昭孝選手によって記録され、第2号は岐阜商の所正美選手によって打たれました。これらの本塁打は、選手たちのバッティング技術の高さとスリルを代弁するものでした。

結論

第38回全国高等学校野球選手権大会は、数々の名勝負が繰り広げられた大会であり、高校野球ファンにとって忘れられない思い出を提供しました。これらの試合を通じて、高校生たちの情熱や努力、そして力を結集した姿が、今後の高校野球の発展にも大きく寄与することとなるでしょう。

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