第38回IBAFワールドカップ日本代表

第38回IBAFワールドカップ日本代表チーム

2009年9月、ヨーロッパで行われた第38回IBAFワールドカップに出場したのは、日本の社会人野球選手たちで構成された代表チームです。本大会への参加に際しては、プロ野球シーズンが進行中であったことから、学生野球や大学野球との日程が重なるため、オール社会人チームが選出される方針が早くから定まっていました。

選手選考の経緯

選手選考に関しては、従来のような合宿形式は取られず、実際に行われた第80回都市対抗野球大会のパフォーマンスが重視されました。選手全員がこの大会に参加しており、参加できなかったチームからは選手が選ばれないという厳格な基準が設けられました。特に大会での活躍が重要視されたため、選評はシンプルでした。例として、筑川利希也投手（Honda）はプレ選考リストに含まれていたものの、大会中にけがをしたため、代表選考を辞退せざるを得ませんでした。

また、年代的には主に20代後半の選手が中心となっており、前回の代表チームに比べて年齢層がわずかに上がっていました。これにより、経験豊富な選手が多く、チームとしての戦力アップが期待されました。

大会の戦績

本戦では、初戦から厳しい戦いが続きました。まず1次ラウンドにおいて、日本は以下の試合を行いました：

• - 第1戦（9月10日）: 日本 9－7 イギリス
• - 第2戦（9月11日）: 日本 13－3 クロアチア（7回コールド）
• - 第3戦（9月12日）: 日本 4－8 ニカラグア

ここで2勝1敗を記録し、1次ラウンドを2位で通過しました。続いて2次ラウンドに進出します。

2次ラウンドでは以下の結果となりました：

• - 第1戦（9月13日）: 日本 9－3 メキシコ
• - 第2戦（9月15日）: 日本 2－4 アメリカ
• - 第3戦（9月16日）: 日本 1－3 チャイニーズタイペイ（延長10回タイブレーク）
• - 第4戦（9月17日）: 日本 2－3x カナダ（延長11回タイブレーク）
• - 第5戦（9月18日）: 日本 4－6 イタリア
• - 第6戦（9月19日）: 日本 0－5 オーストラリア
• - 第7戦（9月20日）: 日本 10－1 オランダ領アンティル

この結果、2勝5敗という戦績でラウンド5位が決定し、総合順位では10位となりました。全体としては予想されたほどの結果には至らなかったものの、選手たちのプレーには熱意が見られました。

まとめ

第38回IBAFワールドカップは多くの課題が残る結果となりましたが、社会人選手たちの力が結集されたチームとしての意義はありました。今後の日本代表チームにとって貴重な経験となり、選手たちがさらなる成長を遂げるための糧となることが期待されます。

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