第4回ジャパンカップ

第4回ジャパンカップ（1984年11月25日施行）

1984年11月25日に開催された第4回ジャパンカップは、多くの注目を集めながら実施されました。競走の舞台には数多くの名馬たちが集まり、日本国内外からの期待がかかりました。

日本馬の出走状況

当年、休養中だった三冠馬ミスターシービーが戦線復帰し、天皇賞・秋では人気を集めて快勝を収めたため、熱心にジャパンカップへの出走が期待されました。ミスターシービーはこのレースでの活躍が望まれた一方、二冠馬シンボリルドルフも菊花賞を勝利し、三冠馬へと名乗りを上げました。シンボリルドルフは中1週のローテーションでの出走を発表し、これにより20年ぶりに日本の三冠馬同士の対決が実現することとなりました。著名なパドックでは「最強コンビ1-7一点日本の夢」という横断幕が掲げられ、ファンの期待が高まりました。

さらに、天皇賞での敗北後にマイルチャンピオンシップへの出走を表明していたカツラギエースが、最終的にジャパンカップに参戦することになりました。しかし、他に出走を予定していた馬たちは様々な理由で欠場することとなり、出走馬が揃わない可能性も懸念されていました。そんな中で、秋の4歳牝馬路線を牽引していたダイアナソロンが出走を決心し、日本馬の出走が確保されたのは幸運でした。

外国馬の招待

この年から新たにブリーダーズカップが設立されたこともあり、国外の有力馬たちが集うことになりました。北米からは2頭のアメリカ馬、1頭のカナダ馬が、ヨーロッパからはイギリス、西ドイツ、イタリア、フランスからそれぞれ1頭ずつ参加しました。オセアニアからはオーストラリアから2頭、ニュージーランドから1頭が出走予定でしたが、ハンデキャップレースを戦っていたキーウイが来日し、新たにバウンティーホークも代表馬として招待されました。

競走内容と結果

この日の東京競馬場は晴天に恵まれ、馬場状態は良好でした。競走がスタートすると、人気馬同士が互いを牽制しながらスローペースで進行します。カツラギエースが2番手に10馬身もの差をつけて逃げる展開となる中、ミスターシービーは一番後ろに位置し、先頭からは30馬身も遅れをとっていました。レースが進むにつれ、カツラギエースはペースを維持するものの、他の馬たちが厳しい追い上げを始めます。

直線に入ると、スローペースで逃げてきたカツラギエースが見事に11秒3の脚を使い、後続を突き放しつつ力強い走りを見せます。結局、カツラギエースが1馬身半差で優勝し、シンボリルドルフとマジェスティーズプリンスが2着争いを展開しましたが、ミスターシービーは10着に終わり、初の大敗を喫しました。

レース結果と配当

レースは無事に終了し、配当は合計10,028,233,500円の売得高となりました。各馬の獲得賞金は、1着のカツラギエースが75,000,000円、2着の馬は30,000,000円、3着の馬には19,000,000円が授与されました。また、付加賞もそれぞれの成績に応じて支給される形となりました。

このようにして彩られた第4回ジャパンカップは、観客にとっても記憶に残る一戦となり、日本競馬のさらなる発展を印象付けるものとなったのです。

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