第4回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第4回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

1968年の新春、日本の大学ラグビー界の頂点を決める熱戦が繰り広げられました。第4回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、1968年1月3日から1月7日にかけて、聖地・秩父宮ラグビー場を舞台に開催されました。この大会で、法政大学が3年ぶり2度目の優勝を飾り、栄光の歴史に新たな1ページを刻みました。

大会概要

本大会は、1968年1月3日に幕を開け、1月7日の決勝戦まで、わずか5日間という短い期間に凝縮された日程で行われました。すべての試合は東京都の秩父宮ラグビー場で開催され、参加した8校がトーナメント方式で日本一の座を争いました。大会は1回戦、準決勝、決勝というシンプルな構成で進行し、敗者同士による3位決定戦は行われませんでした。これは、緊密なスケジュールの中で最高峰の試合を提供することに主眼を置いた大会設計と言えるでしょう。

出場校

この第4回大会には、関東、関西、そして九州地区から選抜された計8校が出場しました。各地区のリーグ戦を勝ち抜いた強豪が集結し、その中にはこの大会で新たな歴史を刻むチームもありました。

出場校は以下の通りです。

関東大学対抗戦
早稲田大学（4年連続4回目の出場）
慶應義塾大学（この大会が初出場）
関東大学リーグ戦
法政大学（4年連続4回目の出場）
中央大学（この大会が初出場）
関西大学リーグ
同志社大学（4年連続4回目の出場）
関西大学（2年連続3回目の出場）
中京大学（この大会が初出場）
九州代表
福岡工業大学（3年連続3回目の出場）

特に、慶應義塾大学、中央大学、そして中京大学は、この第4回大会で初めて全国大学ラグビーフットボール選手権大会の舞台に立つという、記念すべき出場となりました。長年にわたり大学ラグビー界をリードしてきた伝統校から、新興勢力まで、多様な顔ぶれが集まったことで、大会は一層の盛り上がりを見せました。

大会の軌跡

1月3日に行われた1回戦では、出場8校が激突し、準決勝進出をかけた熱戦が繰り広げられました。関東、関西、九州の各地区予選を勝ち抜いてきたチーム同士の対戦は、それぞれが持つ特色をぶつけ合う興味深いものとなりました。この初戦を突破した4校が、続く準決勝へと駒を進めました。

1月5日には、準決勝が行われました。1回戦を勝ち上がった強豪同士が、決勝進出を目指して激しいプレーを展開しました。この段階まで勝ち進んだチームは、体力、技術、精神力のすべてにおいて高いレベルにあり、試合は手に汗握る展開となりました。そして、この準決勝を制した2校が、栄えある決勝の舞台への切符を手にしました。

最終日である1月7日、秩父宮ラグビー場には多くの観客が集まり、決勝戦が行われました。3年ぶり2回目の優勝を目指す法政大学が、頂点をかけた大一番に臨みました。法政大学は、粘り強いディフェンスとダイナミックなアタックを武器に、相手チームを圧倒。見事に勝利を収め、第4回大会の覇者となりました。

法政大学、栄光の優勝

法政大学にとって、この第4回大会での優勝は、1965年の第1回大会以来、3年ぶり2度目の快挙となりました。伝統ある関東大学リーグ戦を勝ち抜き、勢いそのままに全国大会でも強豪校を次々と破り、頂点に立ちました。これは、当時の法政大学ラグビー部の実力の高さを証明するものであり、チームの歴史において重要な一章となりました。彼らの優勝は、多くのファンに感動を与え、その後の大学ラグビー界にも大きな影響を与えたと言えるでしょう。

第4回大会は、新春の秩父宮ラグビー場を舞台に、出場各校が持てる力をすべて出し切り、記憶に残る試合を数多く生み出しました。この大会を通じて、大学ラグビーの魅力が改めて示され、今後の発展へと繋がる礎となりました。

関連情報

* 全国大学ラグビーフットボール選手権大会

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