第4期叡王戦

第4期叡王戦

概要

第4期叡王戦（だい4きえいおうせん）は、プロ棋士によって争われる将棋のタイトル戦、叡王戦の第4期大会として開催されました。この棋戦は2018年度のスケジュールとして進行し、具体的な開催期間は2018年6月23日から2019年5月11日までの約1年間でした。将棋界のタイトルホルダーを決定する重要な棋戦の一つであり、この第4期では、当時の叡王位保持者であった髙見泰地と、激しい予選と本戦を勝ち抜いた挑戦者との間でタイトルをかけた最終決戦が行われました。

七番勝負と結果

第4期叡王戦のクライマックスとなる七番勝負は、2019年4月から行われました。この舞台に駒を進めたのは、前年度の覇者である髙見泰地叡王と、挑戦者として登場した永瀬拓矢七段（いずれも当時の段位）でした。両者は最高位のタイトルの一つである叡王の座を巡り、最大で七局を戦うシリーズに臨みました。七番勝負の対局日程をはじめとする詳細な事項は、シリーズ開幕に先立ち、2019年3月14日に東京都港区六本木にあるニコファーレにて発表されました。

注目の七番勝負は、挑戦者である永瀬拓矢七段が圧倒的な強さを見せつける展開となりました。永瀬七段は髙見叡王に対し、一度も星を落とすことなく4連勝を達成。これにより、七番勝負はわずか4局で決着し、永瀬七段がシリーズを制しました。この勝利は、永瀬拓矢にとって将棋界における自身初のタイトル獲得という歴史的な快挙となりました。叡王位を奪取したことで、永瀬はタイトル保持者という新たな地位を確立し、今後の活躍がさらに期待されることとなりました。一方、髙見叡王は防衛を果たせず、タイトルを失う結果となりました。

本戦トーナメントの構成

七番勝負への挑戦者を決定する本戦トーナメントは、叡王戦独自の複雑な形式で行われました。参加棋士はそれぞれの段位に応じて細かくブロック分けされており、各ブロックを勝ち上がった棋士が、さらにトーナメントを進んで挑戦者決定戦を目指す仕組みとなっています。

第4期の本戦トーナメントにおける段位別のブロック構成は以下の通りでした。

九段の部：Aブロック、Bブロック、Cブロック、Dブロックの計4つ
八段の部：Aブロック、Bブロック、Cブロックの計3つ
七段の部：Aブロック、Bブロック、Cブロックの計3つ
六段の部：Aブロック、Bブロック、Cブロックの計3つ
五段の部：Aブロック、Bブロックの計2つ
四段の部：1つのブロック

これらの多数のブロックから勝ち上がった精鋭たちが、挑戦権をかけて争いました。第4期においては、この激しい本戦を永瀬拓矢七段が勝ち抜き、見事に七番勝負への挑戦権を獲得しました。

まとめ

第4期叡王戦は、2018年度を通じて行われ、永瀬拓矢七段が髙見泰地叡王から叡王位を奪取し、自身初のタイトルを手にした記念すべき棋戦となりました。独特の予選・本戦システムを持つ叡王戦は、新たな才能が台頭する場ともなっており、第4期も将棋界における注目の出来事として記憶されています。

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