第40回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第40回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 概要

第40回を迎えた全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、2003年12月13日から2004年1月17日までの期間にわたり開催されました。記念すべきこの大会で頂点に立ったのは関東学院大学で、2年ぶりとなる5回目の優勝を果たしました。

この大会は、その形式において過去との違いが見られました。従来のトーナメント方式に加え、1回戦を勝ち抜いた16チームを4チームずつ4つのプールに分け、総当たり戦を行う「プール戦」が導入された点です。各プールの上位2チーム、合計8チームが準決勝へ進出するという、この回限り採用された独特の仕組みとなりました。3位決定戦は行われませんでした。

注目の決勝戦は、奇しくも3年連続で関東学院大学と早稲田大学という関東の強豪同士の顔合わせとなりました。激しい戦いの末、関東学院大学が33対7というスコアで早稲田大学を下し、栄冠を掴みました。

大会日程と開催地

大会は以下の日程で進行しました。

2003年12月13日・14日：1回戦
2003年12月21日・27日・28日、2004年1月2日：プール戦
2004年1月10日：準決勝
2004年1月17日：決勝

試合は全国各地の主要ラグビー場で開催されました。1回戦とプール戦は、東京都の秩父宮ラグビー場、大阪府の花園ラグビー場、愛知県の瑞穂公園ラグビー場、福岡県の博多の森球技場で行われました。そして、準決勝と決勝の舞台は、東京にある国立競技場でした。

出場大学

全国から予選を勝ち抜いた計16大学が参加しました。内訳は、関東大学対抗戦から上位5校（早稲田大学、帝京大学、筑波大学、明治大学、慶應義塾大学）、関東大学リーグ戦から上位4校に加えて第5代表決定戦を制した1校（関東学院大学、法政大学、流通経済大学、東海大学、日本大学）、関西大学リーグから上位4校に加えて第5代表決定戦を制した1校（同志社大学、大阪体育大学、京都産業大学、近畿大学、関西学院大学）、そして九州学生リーグから優勝校1校（福岡工業大学）です。このうち、関西学院大学は初めてこの大会に出場しました。

大会の軌跡

1回戦を突破した16チームは、次にプール戦へ進みました。プールAには関東学院大学、同志社大学、流通経済大学、関西学院大学が、プールBには早稲田大学、京都産業大学、法政大学、日本大学が入りました。プールCでは明治大学、東海大学、大阪体育大学、慶應義塾大学が、プールDでは帝京大学、筑波大学、近畿大学、福岡工業大学がそれぞれ総当たりで対戦しました。このプール戦を勝ち抜いた各プールの上位2チーム、合計8チームがノックアウトステージである準決勝へと進出しました。

準決勝は2004年1月10日に国立競技場で行われました。第一試合では関東学院大学と明治大学が対戦し、関東学院大学が勝利して決勝へ駒を進めました。第二試合では早稲田大学と東海大学が顔を合わせ、早稲田大学が勝利し、3年連続で関東学院大学との決勝戦が実現しました。

そして、1月17日の決勝戦。国立競技場に集まった観衆の前で、関東学院大学と早稲田大学が相まみえました。試合は関東学院大学が優位に進め、最終的に33対7という大差で勝利を収め、2年ぶり5度目の大学日本一に輝きました。

この第40回大会は、プール戦という新たな試みと共に、関東学院大学の強さを示す大会となりました。彼らはこの優勝により、大学ラグビー界における確固たる地位を改めて確立しました。

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