第42回先進国首脳会議

第42回先進国首脳会議（伊勢志摩サミット）

開催日時と場所
第42回先進国首脳会議は、2016年5月26日から27日にかけて、日本の三重県志摩市で行われました。この会議は「伊勢志摩サミット」として広く知られ、各国首脳が集まり、重要な国際問題を討議しました。

開催地選考

総合的に8つの都市が候補地として浮上した中、日本の安倍晋三首相が2015年6月に賢島を開催地に決定したことが明らかになりました。賢島は自然が美しいだけでなく、周囲を海に囲まれており、外部からの侵入が難しいことが選定の大きな理由でした。また、三重県警が伊勢神宮を訪れる要人の警護経験が豊富で、セキュリティ面でも安心できると判断されたのです。これまでの慣例に反し、開催地の選定が予想より遅れたことに対し、安倍首相は迷いがあったと述べています。

他の候補都市には、仙台、新潟、軽井沢、浜松、名古屋、神戸、広島などがあり、関係者からは期待が寄せられました。また、関連として多くの閣僚会合が開催され、過去最大の数が実施されることになりました。

出席首脳と議題

G7の各国首脳や欧州連合代表が出席しましたが、ロシアの招待は完全に白紙となりました。会議の主要な議題としては、北朝鮮の核問題や感染症対策が挙げられ、国際的なテロや難民問題についても議論されました。特に北朝鮮の核実験やミサイル発射が問題視され、国際社会の共通理解を促すところに焦点が当てられました。

4月に発表された詳細では、世界経済、気候変動、女性の権利、高品質なインフラ投資、健康問題など幅広い議題が議論される予定でした。

首脳宣言と付属文書

5月27日には首脳宣言が採択され、経済政策や北朝鮮の核開発に関する強い非難が表明されました。また、温暖化対策の重要性が強調され、各国が協力していく方向性が確認されました。さらに、腐敗防止などの6つの合意文書も採択され、多くの重要な事項が具体化されました。

伊勢神宮訪問

会議の初日には、各国の首脳が神道の聖地である伊勢神宮を訪れ、記念の植樹も行われました。しかし、政府は公式な立場として「参拝」ではなく「訪問」とし、宗教的な行為としての扱いを避けました。

その他の情報

賢島は、会議開催中に厳しい立ち入り規制が行われ、地域の交通機関がストップしました。関連経費は93億3千万円に達し、伊勢志摩サミットに伴う経済的な効果は約4168億円と算定されています。また、国際メディアセンターも設置され、多くの報道関係者の取材が行われました。

特に、沖縄での重大事件に対するオバマ大統領のコメントが話題となり、国際社会の注目を集めました。今回のサミットは単なる国際会議にとどまらず、多くの問題に取り組み、各国の連携の重要性が再確認された場となりました。

もう一度検索