第42回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

日本の大学ラグビー界における最高峰の大会である全国大学ラグビーフットボール選手権大会の第42回大会は、2005年 12月18日から2006年 1月8日の期間で開催されました。この記念すべき大会で、早稲田大学が昨年に引き続き優勝を成し遂げ、通算13回目の大学日本一に輝きました。

特に注目すべきは、決勝戦の顔合わせです。この大会の決勝は、過去4年間連続で対戦していた早稲田大学と関東学院大学が、5年連続で再び雌雄を決する舞台となりました。2006年 1月8日に東京の国立競技場で行われたこの頂上決戦では、早稲田大学が終始試合を有利に進め、40対5というスコアで関東学院大学を破り、見事な勝利を収めました。この早稲田大学の13回目の優勝は、全国大学選手権の歴史において特筆すべき記録となりました。それまで最多優勝回数で並んでいた明治大学の12回を抜き、早稲田大学が単独で歴代最多優勝校の地位を確立したのです。

大会の日程は、まず全国各地で予選を勝ち抜いたチームによる1回戦が2005年 12月18日に行われ、クリスマスにあたる12月25日には2回戦が開催されました。年が明けた2006年 1月2日には準決勝が行われ、国立競技場がその舞台となりました。そして、大会のクライマックスである決勝戦は、前述の通り2006年 1月8日に同じく国立競技場で行われました。なお、今大会では3位決定戦は実施されませんでした。

大会の開催地は、ラウンドによって異なりました。準決勝と決勝は、多くの観客を収容できる国立競技場で行われましたが、1回戦と2回戦は、東西の主要なラグビー場が使用されました。具体的には、東京の秩父宮ラグビー場、大阪の花園ラグビー場が主な会場となり、加えて愛知の瑞穂公園ラグビー場、埼玉の熊谷ラグビー場、そして福岡の平和台競技場でも1回戦が行われました。このように、全国各地を巡りながら大会は進行しました。

今大会に出場したのは、全国から選ばれた精鋭16大学です。これらのチームは、それぞれの地区リーグで優れた成績を収めた結果、この全国大会への出場権を獲得しました。出場校の内訳は、関東大学対抗戦グループから5校（早稲田大学、帝京大学、慶應義塾大学、明治大学、日本体育大学）、関東大学リーグ戦グループから4校（関東学院大学、法政大学、大東文化大学、東海大学）、そして両リーグからの代表決定戦枠である関東第5代表として1校（流通経済大学）が出場しました。関西地区からは、関西大学リーグの上位4校（同志社大学、大阪体育大学、京都産業大学、天理大学）と、関西第5代表として1校（立命館大学）が参加しました。さらに、九州地区からは九州学生リーグの優勝校（福岡大学）が代表として名乗りを上げました。

各出場校は、それぞれの伝統とプライドを胸に、大学日本一を目指して激しい戦いを繰り広げました。

第42回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、早稲田大学が連覇を達成し、さらに歴史的な最多優勝記録を更新するという記念すべき大会として、多くのラグビーファンの心に深く刻まれました。決勝での早稲田大学の圧倒的なパフォーマンスは、その強さを改めて印象付けるものとなりました。

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