第43回日本ラグビーフットボール選手権大会

第43回日本ラグビーフットボール選手権大会：2006年の激闘

2006年2月4日から26日にかけて開催された第43回日本ラグビーフットボール選手権大会は、近鉄花園ラグビー場と秩父宮ラグビー場で開催されました。大会は、東芝府中ブレイブルーパスとNECグリーンロケッツが優勝を分け合うという、異例の結果に終わりました。東芝府中ブレイブルーパスは2年ぶり5回目の優勝、NECグリーンロケッツは2年連続3回目の優勝という快挙を成し遂げました。

出場チームと資格

本大会には8チームが出場しました。出場資格は、前年度のトップリーグやマイクロソフトカップの結果、そしてトップチャレンジシリーズ、全国クラブ選手権、全国大学選手権の結果に基づいて決定されました。

具体的には、以下のチームが参加資格を得ました。

トップリーグ優勝チーム
マイクロソフトカップ優勝チーム
トップリーグ上位チーム（リーグ戦上位3チーム。ただし、マイクロソフトカップ優勝チームが上位3チームに含まれる場合は、4位チーム繰り上げ）
トップチャレンジシリーズ1位プレーオフ優勝チーム
全国クラブ選手権優勝チーム
全国大学選手権優勝チーム
全国大学選手権準優勝チーム

同一チームがトップリーグとマイクロソフトカップの両方を制した場合、トップリーグ2位チームがマイクロソフトカップ優勝枠として出場しました。これらの複雑な出場資格により、トーナメント方式も準決勝までは4チームずつのステップラダー方式を採用するなど、変更が加えられました。

大会方式と試合結果

1回戦では、大学選手権優勝チームとクラブ選手権優勝チーム、大学選手権準優勝チームとトップチャレンジ1優勝チームが対戦しました。2回戦では、1回戦の勝者とトップリーグ上位チーム（優勝、マイクロソフトカップ優勝チームを除く）が対戦し、その勝者とトップリーグ優勝チーム、マイクロソフトカップ優勝チームが準決勝で対戦しました。そして、準決勝の勝者同士が決勝戦で激突しました。

各試合の結果は以下の通りです。

1回戦 (2月4日 秩父宮ラグビー場)

コカ・コーラウエストジャパン 12 - 7 関東学院大学
早稲田大学 47 - 7 タマリバクラブ

2回戦 (2月12日 秩父宮ラグビー場)

コカ・コーラウエストジャパン 14 - 64 NECグリーンロケッツ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 24 - 28 早稲田大学

準決勝 (2月19日)

秩父宮ラグビー場：東芝ブレイブルーパス 43 - 0 早稲田大学
近鉄花園ラグビー場：NECグリーンロケッツ 24 - 16 三洋電機ワイルドナイツ

決勝

決勝戦では、東芝ブレイブルーパスとNECグリーンロケッツが対戦し、両チームが優勝を分け合うという結果となりました。

出場チーム一覧

東芝府中ブレイブルーパス (トップリーグ優勝)
三洋電機ワイルドナイツ (マイクロソフトカップ優勝)
NECグリーンロケッツ (トップリーグ3位)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ (トップリーグ4位)
コカ・コーラウエストジャパン (トップリーグチャレンジシリーズ1位)
早稲田大学 (全国大学選手権優勝)
関東学院大学 (全国大学選手権準優勝)
* タマリバクラブ (全国クラブ選手権優勝)

この大会は、日本のラグビー界にとって記憶に残る、ドラマチックな大会となりました。両チームの優勝という、異例の結末は、大会をさらに盛り上げました。

もう一度検索