第43回社会人野球日本選手権大会予選

第43回社会人野球日本選手権大会 予選概要

本稿では、第43回社会人野球日本選手権大会への出場チームを決定するために実施された予選、ならびに本戦出場枠が与えられる各種大会の結果について記述します。この予選プロセスを経て、全国から精鋭チームが選ばれました。

主要大会優勝による出場チーム

まず、本戦への出場権は、社会人野球の主要な大会の優勝チームに優先的に与えられます。結果は以下の通りです。

第88回都市対抗野球大会: 優勝したNTT東日本が本戦出場を決めました。
第42回全日本クラブ野球選手権大会: 決勝で和歌山箕島球友会が大和高田クラブを3対2で下し、クラブチーム代表として出場権を獲得しました。
日本選手権対象JABA公認大会:
第72回JABA東京スポニチ大会: トヨタ自動車が決勝でHondaに6対1で勝利。
第64回JABA静岡大会: 東京ガスが決勝でヤマハを6対4で破る。
第46回JABA四国大会: 日本新薬が決勝で伯和ビクトリーズに2対1で勝利。
第40回JABA日立市長杯争奪大会: 日立製作所が決勝で三菱日立パワーシステムズに6対5で勝利。
第60回JABA岡山大会: Hondaが決勝でヤマハを4対0で下す。
第59回JABA長野県知事旗争奪大会: 新日鐵住金かずさマジックが決勝で東海理化に17対1と圧勝。
第68回JABA京都大会: NTT西日本が決勝で三菱重工広島に9対0で勝利。
第70回JABAベーブルース杯争奪大会: 中日ドラゴンズファームが優勝したため、準優勝チームの東京ガスが所属する関東地区の最終予選出場枠が1つ増加しました。
第70回JABA九州大会: 日本通運が決勝でSUBARUに3対2で勝利。
第59回JABA北海道大会 兼 第48回JABA東北大会: 日本製紙石巻が決勝でJR東日本東北に1対0で勝利。

これらの各種大会で頂点に立った合計10チームが、地区予選免除で本大会への出場権を得ました。

地区最終予選通過チーム

各種大会優勝枠を除いた出場枠をかけて、全国10地区で独自の最終予選が開催されました。多くのチームが本戦を目指し、熱戦を繰り広げました。各地区最終予選を勝ち抜いたチームは以下の通りです。

北海道地区

代表決定リーグを経て行われた代表決定戦で、JR北海道硬式野球クラブが室蘭シャークスを3対2で破り、代表権を獲得しました。

東北地区

日本製紙石巻は北海道兼東北大会優勝により既に出場。残る1枠は代表決定戦の結果、JR東日本東北がきらやか銀行に4対3で勝利し、本戦出場を決めました。

北信越地区

代表決定戦に進んだフェデックスが伏木海陸運送に2対1で競り勝ち、本戦切符を手にしました。

関東地区

各種大会優勝により6チームが既に出場を決めていた関東地区では、ベーブルース杯の結果で増加した枠も含め、以下の5チームが代表決定戦を突破しました。
東芝（対 JFE東日本 3-2）
明治安田生命（対 鷺宮製作所 6-4）
JR東日本（対 SUBARU 3-1）
新日鐵住金鹿島（対 三菱日立パワーシステムズ 2-1）
JX-ENEOS（対 セガサミー 7-1）

東海地区

トヨタ自動車が各種大会優勝で出場権を得ていました。地区予選では、代表決定戦で三菱自動車岡崎が永和商事ウイングに7対0、王子が三菱重工名古屋に2対1で勝利。さらに、敗者復活代表決定戦ではヤマハが三菱重工名古屋を6対3で破り、東海地区から合計3チームが本戦出場となりました。

近畿地区

日本新薬とNTT西日本が各種大会優勝で出場。近畿地区の激戦を制したのは以下の5チームです。代表決定戦からは日本生命（対 パナソニック 7-0）と大阪ガス（対 新日鐵住金広畑 5-0）。そして、敗者復活戦を勝ち上がったパナソニック（対 三菱重工神戸・高砂 6-2）、新日鐵住金広畑（対 ミキハウスベースボールクラブ 3-0）、三菱重工神戸・高砂（対 ミキハウスベースボールクラブ 2-1）が出場権を得ました。

中国地区

代表決定戦でJR西日本が三菱重工広島を9対6で下し本戦へ。敗者復活代表決定戦では三菱重工広島がシティライト岡山に8対1で勝利し、中国地区から2チームが出場することになりました。

四国地区

2戦先勝方式の代表決定対抗戦が行われ、JR四国が四国銀行を2勝1敗で退け、本戦出場権を獲得しました。

九州地区

代表決定戦で沖縄電力が九州三菱自動車を3対2で破り本戦出場。敗者復活代表決定戦ではJR九州が九州三菱自動車に1対0で勝利し、もう一つの出場枠を手にしました。

これらの予選・各種大会の結果をもって、第43回社会人野球日本選手権大会に出場するすべてのチームが決定しました。全国の舞台での熱い戦いが期待されます。

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