第44回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第44回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

2007年12月16日から2008年1月12日にかけて開催された、日本の大学ラグビー年間王者を決定する第44回目の全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、多くの注目を集めた。この大会では、早稲田大学が2大会ぶり、通算14度目の優勝を達成した。

大会概要と背景

本大会は、前回大会王者であった関東学院大学が部員の不祥事により出場を辞退するという、異例の状況下で幕を開けた。これにより、前回大会で準優勝を飾っていた早稲田大学が自然と優勝候補の筆頭に挙げられることとなった。早稲田大学は、周囲の期待に応えるように、各試合を着実に勝ち進み、決勝へと駒を進めた。

決勝の相手は、伝統的なライバルである慶應義塾大学であった。この両校が選手権大会の決勝で顔を合わせるのは、実に39年ぶりという歴史的な一戦となった。決勝当日はあいにくの雨模様となったが、試合は白熱した展開を見せた。早稲田大学は慶應義塾大学に対し、26対6というスコアで勝利を収め、見事2年ぶりに大学ラグビー界の頂点に返り咲いた。

大会日程と会場

第44回大会は、以下のような日程で進行した。

1回戦: 2007年12月16日
2回戦: 2007年12月23日
準決勝: 2008年1月2日
決勝: 2008年1月12日

主要な試合会場としては、準決勝および決勝が国立競技場で行われた。1回戦と2回戦は、秩父宮ラグビー場、花園ラグビー場が使用され、さらに1回戦の一部は瑞穂公園ラグビー場、熊谷ラグビー場、博多の森球技場でも開催され、全国各地で熱戦が繰り広げられた。なお、今大会には3位決定戦は設けられなかった。

出場大学

今大会には、全国各地から選抜された16校が出場した。内訳は以下の通りである。

関東大学対抗戦: 5校（早稲田大学、明治大学、慶應義塾大学、帝京大学、筑波大学）
関東大学リーグ戦: 4校（東海大学、拓殖大学、法政大学、大東文化大学）
関東代表: 1校（中央大学）
関西大学リーグ: 4校（同志社大学、京都産業大学、大阪体育大学、立命館大学）
関西代表: 1校（関西学院大学）
九州学生リーグ: 1校（福岡大学）

特に、関東大学リーグ戦から出場の拓殖大学が、この第44回大会で選手権に初出場を果たしたことは、記憶に残る出来事であった。各地区の強豪が一堂に会し、大学日本一の座を争った。

早稲田大学は、優勝候補としての重圧を乗り越え、トーナメントを勝ち上がり、決勝で伝統の一戦を制して栄冠を手にした。この勝利は、チームにとって2年ぶりの大学日本一であり、通算優勝回数を14回に伸ばすものであった。

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