第46回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第46回全国大学ラグビーフットボール選手権大会：帝京大学、初優勝の栄冠を掴む

2009年12月20日から2010年1月10日にかけて開催された第46回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、数々のドラマチックな試合展開と、新たな歴史の刻印によって記憶に残る大会となりました。特に注目を集めたのは、3連覇を目指した早稲田大学と、その挑戦を阻む強豪校たちの戦いでした。

大会前から、早稲田大学は同志社大学以来となる3連覇の期待を背負っていました。しかし、2回戦で待ち受けていたのは、前年度の雪辱を果たすべく燃える帝京大学でした。この試合は、両校の意地のぶつかり合いとなり、手に汗握る展開が繰り広げられました。結果、帝京大学が31-20で勝利し、早稲田大学の3連覇の夢は潰えました。この試合は、大会全体の勢力図を大きく塗り替える転換点となりました。

準決勝を勝ち抜いたのは、帝京大学と東海大学でした。決勝戦は、両校にとって初優勝がかかった激戦となりました。過去の歴史を紐解いても、どちらが勝っても初優勝となる決勝戦は、第1回大会以来実に45年ぶりの出来事でした。試合は、息詰まる接戦となり、最終的に帝京大学が14-13、僅か1点差で勝利し、悲願の初優勝を達成しました。

この大会は、国立競技場、秩父宮ラグビー場、瑞穂公園ラグビー場、花園ラグビー場、熊谷ラグビー場、レベルファイブスタジアムと、全国各地の主要なラグビー場を使用し、多くの観客を熱狂の渦に巻き込みました。

出場大学は、関東大学対抗戦と関東大学リーグ戦の上位チーム、関西大学リーグの上位チーム、そして九州学生リーグ1位の強豪校が集結しました。早稲田大学、慶應義塾大学、筑波大学、帝京大学、明治大学、東海大学、関東学院大学、法政大学、流通経済大学、拓殖大学、関西学院大学、天理大学、摂南大学、同志社大学、立命館大学、福岡大学など、日本全国から実力のある大学チームが参加し、白熱した戦いを繰り広げました。

大会の日程は以下の通りです。

1回戦：2009年12月20日
2回戦：2009年12月27日
準決勝：2010年1月2日
決勝：2010年1月10日

この大会は、帝京大学の初優勝という結果に終わっただけでなく、多くのドラマ、接戦、そして新たな歴史の始まりを告げる大会となりました。日本の大学ラグビー界において、重要な転換点となる大会であったと言えるでしょう。出場した全ての選手、そして関係者にとって、忘れられない経験となったことは間違いありません。また、この大会は、日本の大学ラグビーのレベルの高さを改めて世界に示すものとなりました。

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