第460機甲旅団 (イスラエル国防軍)

第460機甲旅団について

第460機甲旅団（ヘブライ語: 460 חטיבה, 英語: 460th Armored Brigade）は、イスラエル陸軍の南部軍第80地域師団に所属する重要な常設の機甲部隊です。この旅団は、イスラエルの機甲学校「バハード5」の一部として機甲科の訓練を担っており、戦車兵の育成や軍事訓練を行っています。

歴史的背景

機甲訓練学校は1948年に創設され、最初の活動は第一次中東戦争中に中断されていました。この時期、イスラエルが保有する戦車は第8機甲旅団が運用していましたが、戦争が終結する1949年9月に「バハード5」として再始動されることとなりました。

1956年の第二次中東戦争後、イスラエル軍は機甲部隊の重要性を再評価し、機甲学校に第454機甲旅団の旅団番号が付与されました。1973年の第四次中東戦争においては、南部シナイ半島で活動していた戦車部隊が多大な損害を被ったため、一部の戦車が徴発され、新たに第460機甲旅団が編成されました。

この旅団は第14機甲旅団や第401機甲旅団と共同で第252機甲師団の指揮の下、シナイ半島での戦闘に参加しました。創設時の旅団長にはガビ・アミール大佐が就任し、以降この旅団は戦車兵の訓練を主な任務としてきました。

2003年には第454機甲旅団が第460機甲旅団に統合され、現在に至るまで安定した訓練部隊として活動を続けています。有事の際には、南部地域での軍事作戦にも投入されることがあります。例えば、2014年のプロテクティブ・エッジ作戦では、第401機甲旅団と共に作戦が展開されました。この時、第401機甲旅団のメルカバMk.4戦車はトロフィーAPSを装備している一方で、平時において第460機甲旅団のメルカバMk.4はその機能が省かれた状態でした。

編成と訓練部隊

第460機甲旅団は、以下の部隊から構成されています：

• - 第195「アダム」戦車訓練大隊：メルカバMk.4の訓練を担当し、以前はMk.2の訓練を行っていました。
• - 第196「シャハク」戦車指揮官訓練大隊：指揮官養成に特化した部隊です。
• - 第198「エズーズ」戦車訓練大隊：メルカバMk.3を用いた訓練を実施します。
• - 第532「シェラフ」戦車訓練大隊：メルカバMk.4の訓練に特化した部隊です。
• - 「マーゲン」戦車教官訓練大隊：教官の育成を目的としています。
• - 第330戦闘支援訓練大隊：訓練活動と並行して、戦闘支援を担う部隊です。

第460機甲旅団は、イスラエルの防衛において重要な役割を果たしており、地上部隊の成功に欠かせない存在となっています。

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