第47回日本ラグビーフットボール選手権大会

第47回日本ラグビーフットボール選手権大会

2010年2月7日から28日にかけて、近鉄花園ラグビー場と秩父宮ラグビー場で開催された第47回日本ラグビーフットボール選手権大会。この大会では、三洋電機ワイルドナイツが3連覇という偉業を達成しました。今大会から新たに導入されたワイルドカードトーナメントや、接戦が続いた白熱の試合展開など、見どころの多かった大会を振り返ります。

ワイルドカードトーナメント

この大会より、トップリーグ出場チーム6チームのうち、マイクロソフトカップ出場4チームを除く5位から10位のチームによるワイルドカードトーナメントが導入されました。このトーナメントを勝ち抜いた2チームが、決勝トーナメントへの出場権を獲得する、新たな方式が採用されたのです。この変更によって、上位チームだけでなく、下位チームにもチャンスが与えられ、大会全体の盛り上がりに大きく貢献しました。

準決勝

1月16日、近鉄花園ラグビー場で行われた準決勝では、コカ・コーラウエストレッドスパークスがヤマハ発動機ジュビロを31-17で下し、福岡サニックスブルースはNECグリーンロケッツに5-33で敗れました。

1月23日、秩父宮ラグビー場で行われた決勝戦では、クボタスピアーズがNECグリーンロケッツに21-22で惜敗し、神戸製鋼コベルコスティーラーズはコカ・コーラウエストレッドスパークスを40-28で退けました。これらの試合は、非常に接戦で、最後まで目が離せない展開となりました。

出場チーム

今大会には10チームが出場しました。トップリーグからの出場チームは、優勝した東芝ブレイブルーパス、準優勝の三洋電機ワイルドナイツ、プレーオフトーナメント出場チームのサントリーサンゴリアスとトヨタ自動車ヴェルブリッツに加え、ワイルドカードトーナメントを勝ち抜いた神戸製鋼コベルコスティーラーズとNECグリーンロケッツです。また、トップリーグチャレンジシリーズ1位チームのNTTコミュニケーションズ、前年度の全国大学選手権大会優勝校である帝京大学、準優勝の東海大学、そして全国クラブ大会優勝チームの六甲ファイティングブルが出場しました。

決勝トーナメント

1回戦

2月7日に行われた1回戦では、東海大学がNTTコミュニケーションズに7-11で敗れ、帝京大学は六甲ファイティングブルに76-7の大差で勝利しました。神戸製鋼コベルコスティーラーズはトヨタ自動車ヴェルブリッツに19-36で敗れ、サントリーサンゴリアスとNECグリーンロケッツの試合は10-10で引き分け。トライ数、ゴール数も同数だったため、抽選でNECグリーンロケッツが2回戦進出となりました。これは日本選手権史上初の出来事でした。

2回戦

2月14日に行われた2回戦では、NTTコミュニケーションズがトヨタ自動車ヴェルブリッツに17-50と大差で敗れ、NECグリーンロケッツは帝京大学を38-5で圧倒しました。

準決勝

2月20日に行われた準決勝では、三洋電機ワイルドナイツがNECグリーンロケッツを25-16で、トヨタ自動車ヴェルブリッツが東芝ブレイブルーパスを23-10で破り、決勝に進出しました。

決勝

決勝戦では、三洋電機ワイルドナイツが見事勝利し、3連覇を達成しました。

まとめ

第47回日本ラグビーフットボール選手権大会は、ワイルドカードトーナメントの導入や接戦の連続など、多くの話題を提供した大会でした。三洋電機ワイルドナイツの3連覇は、彼らの強さを改めて印象づけるものとなりました。また、下位チームにもチャンスを与える新たなシステムの導入は、大会の活性化に繋がったと言えるでしょう。この大会の経験は、日本のラグビー界の発展に大きく貢献したと言えるでしょう。

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