第47期棋聖戦 (将棋)

第47期棋聖戦とは

将棋界には数多くの公式戦が存在しますが、中でも「棋聖戦」は長い歴史と権威を持つ主要タイトル戦の一つとして知られています。その第47期は、1985年度の後期にあたる期間、具体的には1985年4月19日から翌年1986年1月13日までの日程で行われました。

大会システム

棋聖戦は、多くのプロ棋士が参加する大規模なトーナメント形式で進行します。まず、棋士たちは一次予選、二次予選といった段階からスタートし、厳しい勝ち抜き戦を戦います。これらの予選を突破した者たちが、シード棋士たちと共に本戦トーナメントへ駒を進める権利を得ます。

本戦では、予選勝ち上がり組とシード棋士によるトーナメントが行われ、これを勝ち抜いた棋士が一人、タイトル保持者への挑戦権をかけた「挑戦者決定戦」に進出します。そして、この挑戦者決定戦を制した者が、棋聖位保持者との五番勝負へと挑むことになります。

第47期五番勝負

第47期の棋聖戦五番勝負に登場したのは、当時の棋聖位保持者であった米長邦雄九段と、予選から本戦を勝ち抜いて挑戦者となった中村修六段でした。米長九段は永世棋聖の資格も保持しており、当時の将棋界を牽引するトップ棋士の一人でした。

注目の五番勝負は、米長棋聖の盤石な指し回しが光るシリーズとなりました。第一局、第二局と米長棋聖が連勝し、タイトル防衛に王手をかけると、迎えた第三局でも見事に勝利を収めました。結果は、米長棋聖の3勝0敗という、挑戦者に一局も与えないストレートでの決着となりました。

この結果、米長邦雄棋聖は挑戦者の中村修六段を退け、見事に棋聖のタイトルを防衛しました。このストレート防衛は、当時の米長棋聖の充実ぶりと実力差を改めて印象づけるものとなり、棋聖位におけるその揺るぎない地位を盤石なものとしました。

第47期棋聖戦は、1986年1月13日の五番勝負終局をもって、全ての対局日程を終了しました。この棋戦は、米長棋聖の強さを改めて示すシリーズとして、棋聖戦の歴史にその名を刻んでいます。

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