第49回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第49回全国大学ラグビーフットボール選手権大会：帝京大学による4連覇

2012年度の第49回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、2012年11月18日から2013年1月13日にかけて開催されました。この大会は、従来の方式から大幅な変更が加えられ、新たなステージ制が導入されたことで注目を集めました。その結果、帝京大学が4年連続4回目の優勝を果たし、前人未到の大会4連覇という偉業を達成しました。

大会方式の変更

今大会より、予選リーグが大きく改変されました。従来のシンプルなトーナメント方式から、ファーストステージとセカンドステージの2段階制が導入されたのです。

ファーストステージは、地域リーグを勝ち抜いた代表校による戦いでした。東北・北海道代表、北陸・東海代表／中国・四国代表の勝者、そして九州地区リーグ1位の計3チームが参加。1回戦総当たりで行われ、複雑な勝ち点制によって順位が決定されました。勝ち点の算出には、試合結果に加え、7点差以内の敗戦や4トライ以上の獲得なども考慮されました。

セカンドステージは、関東大学対抗戦の上位5校、関東大学リーグ戦の上位5校、関西大学リーグ戦の上位5校、そしてファーストステージを勝ち抜いた1校の計16チームが参加。4ブロックに分かれて1回戦総当たりを行い、セカンドステージでも複雑な勝ち点制が採用されました。この勝ち点制には、試合結果に加え、7点差以内の敗戦、4トライ以上の獲得、そして所属地域リーグの順位に応じたアドバンテージポイントが含まれていました。セカンドステージの最下位チームは、所属リーグの次年度最下位チームと入れ替えられ、翌年のファーストステージからの参加となりました。

ファイナルステージは、セカンドステージ各ブロックの優勝チーム4校によるトーナメント方式で争われ、国立競技場にて準決勝と決勝が行われました。

大会日程と会場

ファーストステージは2012年11月18日から12月2日にかけて、セカンドステージは12月8日から12月23日にかけて開催されました。ファイナルステージは2013年1月2日に準決勝、1月13日に決勝が行われ、全国のラグビーファンを熱狂させました。試合会場は、国立競技場（準決勝・決勝）、秩父宮ラグビー場、瑞穂公園ラグビー場、花園ラグビー場、熊谷ラグビー場、レベルファイブスタジアム、ユアテックスタジアム仙台、長居スタジアム、西京極競技場、KKウィングなど、全国各地の主要なラグビー場が使用されました。

出場大学と結果

多くの強豪大学が出場し、激しい戦いが繰り広げられました。関東大学対抗戦からは筑波大学、帝京大学、明治大学、早稲田大学、慶應義塾大学が、関東大学リーグ戦からは東海大学、流通経済大学、拓殖大学、法政大学、日本大学が、関西大学リーグ戦からは天理大学、立命館大学、関西学院大学、近畿大学、大阪体育大学が、そして九州代表として福岡工業大学、東北・北海道代表として東北学院大学、東海北陸・中国四国代表として朝日大学が出場しました。

最終的に、帝京大学が決勝で勝利し、4連覇という金字塔を打ち立てました。この大会は、新たな方式、多くの強豪校、そして帝京大学の圧倒的な強さによって、記憶に残る大会となりました。出場校の活躍、そして帝京大学の4連覇という歴史的偉業は、日本の大学ラグビー史に刻まれたと言えるでしょう。

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