第49回日本ラグビーフットボール選手権大会

第49回日本ラグビーフットボール選手権大会：サントリーサンゴリアスの栄冠

2012年2月25日から3月18日にかけて開催された第49回日本ラグビーフットボール選手権大会は、全国各地の競技場を舞台に、熱戦が繰り広げられました。駒沢陸上競技場、近鉄花園ラグビー場、熊谷ラグビー場、そして国立競技場と、日本のラグビーを象徴するスタジアムで、多くの観客が白熱した試合に酔いしれました。

この大会で、2年連続5度目の優勝を果たしたのはサントリーサンゴリアスでした。彼らの強さは、トップリーグでの活躍のみならず、この選手権大会でも遺憾なく発揮されました。

ワイルドカードトーナメントからの挑戦

トップリーグから6チームが出場する本大会ですが、プレーオフ進出の4チームを除く5位から8位のチームは、ワイルドカードトーナメントで激突。2チームが本大会への切符を掴む戦いが繰り広げられました。

2月18日、近鉄花園ラグビー場で行われたワイルドカードトーナメントでは、神戸製鋼コベルコスティーラーズがリコーブラックラムズを32-19で下し、ヤマハ発動機ジュビロが近鉄ライナーズを17-15で破り、本大会への出場権を獲得しました。

白熱のトーナメント戦

本大会には、トップリーグ優勝チーム、準優勝チーム、プレーオフトーナメント出場チームに加え、ワイルドカードトーナメントを勝ち抜いた2チーム、そして大学選手権優勝校、準優勝校、クラブ選手権優勝校の計10チームが出場しました。

2月25日の1回戦では、帝京大学が六甲ファイティングブルを圧倒、東芝ブレイブルーパスもヤマハ発動機ジュビロを退けました。一方、天理大学はキヤノンに敗れ、神戸製鋼コベルコスティーラーズはNECグリーンロケッツに競り負ける波乱も起きました。

3月4日の2回戦では、NECグリーンロケッツがキヤノンを圧倒的な強さで撃破。東芝ブレイブルーパスも帝京大学を下し、準決勝進出を決めました。

3月11日、国立競技場と近鉄花園ラグビー場で行われた準決勝では、パナソニックワイルドナイツがNECグリーンロケッツを、サントリーサンゴリアスが東芝ブレイブルーパスを破り、決勝進出を果たしました。

サントリーサンゴリアスの戴冠

そして迎えた決勝戦。サントリーサンゴリアスは、その圧倒的な強さでパナソニックワイルドナイツを制し、見事優勝を掴み取りました。2年連続5度目の優勝という偉業達成は、彼らの長年の努力と実力の証です。

この大会を通して、各チームの個性と実力が際立つ、記憶に残る熱い戦いが繰り広げられました。特に、ワイルドカードトーナメントを勝ち抜いたチームや、大学、クラブチームの活躍は、日本のラグビー界の層の厚さを改めて示すものとなりました。

来年以降の大会でも、各チームの更なる活躍と、日本のラグビー界の更なる発展に期待しましょう。

出場チーム

サントリーサンゴリアス (トップリーグ優勝): 6年連続13回目
パナソニックワイルドナイツ (トップリーグ準優勝): 5年連続7回目
東芝ブレイブルーパス (トップリーグプレーオフトーナメント出場): 3年連続13回目
NECグリーンロケッツ (トップリーグプレーオフトーナメント出場): 4年連続10回目
神戸製鋼コベルコスティーラーズ (ワイルドカードトーナメント勝ち抜き): 4年連続16回目
ヤマハ発動機ジュビロ (ワイルドカードトーナメント勝ち抜き): 5年ぶり4回目
キヤノン (トップリーグチャレンジシリーズ1 1位チーム): 初出場
帝京大学 (第48回全国大学選手権大会優勝校): 4年連続6回目
天理大学 (第48回全国大学選手権大会準優勝校): 初出場
六甲ファイティングブル (第19回全国クラブ大会優勝チーム): 2年ぶり2回目

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