第5航空群について
第5航空群は、
海上自衛隊の
航空集団に所属する航空部隊の一つで、
沖縄県那覇市の那覇航空基地に所在しています。この部隊は、南西諸島を含む広大な海域における防衛を担っており、その活動は日本の安全保障にとって非常に重要です。
沿革
第5航空群は、幾多の変遷を経て現在の体制に至っています。
1972年
5月15日:第1航空群隷下に「臨時那覇施設管理隊」が新設されました。
7月16日:臨時那覇施設管理隊が廃止され、航空集団直轄の「臨時沖縄航空派遣隊」が新編されました。
12月21日:臨時沖縄航空派遣隊が廃止。「臨時沖縄航空隊」が新編され、P-2J哨戒機6機と347名の隊員で構成されました。
1973年
10月16日:臨時沖縄航空隊が廃止され、
航空集団直轄の「沖縄航空隊」が新編されました。
1977年
12月3日:B-65連絡機が配備されました。
1981年
7月15日:沖縄航空隊が廃止。「第5航空群」が新編され、
航空集団の隷下に入りました。この時の編成は、司令部、第5航空隊(P-2J 11機、B-65 1機)、第5支援整備隊、那覇航空基地隊でした。
1990年
3月:航空対潜水艦作戦センター(ASWOC)が完成しました。
7月11日:第5航空隊にP-3C哨戒機の配備が開始されました。
1991年
1月23日:第5航空群でのP-2Jの運用が終了しました。
9月:国頭受信所(P-3C受信所)が完成しました。
1992年
2月28日:LC-90連絡機が配備されました。
1993年
7月30日:「第9航空隊」(P-3C 3機)が新編されました。
1998年
12月8日:補給整備部門の組織改編により、第5支援整備隊が「第5整備補給隊」に改編されました。
2008年
3月26日:体制移行に伴う部隊改編が行われ、第5航空隊と第9航空隊が廃止、統合され「第5航空隊」が新編されました。
2009年
10月5日:P-3C哨戒機2機が、第2次派遣海賊対処航空部隊として
ジブチへ派遣されました。
2014年
3月14日:マレーシア航空370便の捜索救助活動のため、国際緊急援助航空隊としてP-3C哨戒機2機と人員44名が派遣され、マレーシア周辺海域およびオーストラリア西方海域で4月12日まで捜索救助活動に従事しました。
2018年
3月23日:航空部隊の改編により、第5航空隊の第5列線整備隊と第5整備補給隊の第5検査隊が廃止、統合され、第5整備補給隊に「第5機側整備隊」が新編されました。また、那覇航空基地隊の警衛隊、運航隊地上救難班、管理隊車両班が統合され「那覇航空警備隊」に改編されました。
司令部
司令部は那覇航空基地に置かれており、以下の組織で構成されています。
航空群司令
首席幕僚
幕僚
先任伍長
部隊編成
第5航空群は、以下の部隊で構成されています。
第5航空隊(那覇航空基地)
隊本部
第51飛行隊・第52飛行隊:P-3C哨戒機を運用(コールサインは"TIDA")
第5整備補給隊(那覇航空基地)
隊本部
第5航空機整備隊
第5電子整備隊
第5武器整備隊
第5機側整備隊
第5補給隊
那覇航空基地隊(那覇航空基地)
隊本部
那覇管理隊
那覇航空警備隊
那覇運航隊
那覇経理隊
那覇厚生隊
主要幹部
主要幹部については、具体的な氏名や役職は、公開情報には含まれていません。
活動内容
第5航空群は、P-3C哨戒機を主力として、周辺海域の警戒監視、対潜哨戒、災害派遣、国際緊急援助活動など、多岐にわたる任務を遂行しています。
ギャラリー
(画像は省略します)
脚注
(脚注は省略します)
外部リンク
第5航空群
『美ら海の防人』海上自衛隊第5航空群【公式】(@jmsdf_5aw) - Twitter
航空隊及び教育航空隊の編制に関する訓令
整備補給隊の編制に関する訓令
航空基地隊の編制に関する訓令