第50回都市対抗野球大会

第50回都市対抗野球大会の概要

1979年7月28日から8月7日まで、後楽園球場で開催された第50回都市対抗野球大会は、野球の国際化を促進するために、金属バットを使用する新たな試みが盛り込まれました。この大会では、金属バットの採用により、従来の大会記録を上回る62本のホームランが飛び出し、長打が量産される展開となりました。これにより、驚きの逆転劇が相次ぎ、観客を魅了する試合が繰り広げられました。

初出場チーム

今回の大会に初めて参加したチームとしては、郡山市のヨークベニマル、広島市の三菱重工広島、大分市の新日本製鐵大分の3チームが名を連ねました。特に、三菱重工広島はその後の試合において、圧巻のパフォーマンスを見せました。

大会の展開

大会では、金属バットの導入によって従来のセーフティリードが薄れ、波乱に満ちた試合が続きました。準々決勝では、初めてコールドゲームが適用されるという新たな記録も生まれました。このように、試合の流れが変わることで、選手たちをはじめとした関係者は度々驚かされることとなりました。

優勝チームと表彰

最終的には、初出場で初優勝を達成した三菱重工広島が、波乱の中で栄冠を手にしました。この成績は、広島市だけでなく、中国地方のチームにとっても初の快挙となり、特に29年ぶりの初出場優勝としても話題となりました。大会を記念して、郵政省は特別な切手も発行し、ボールに黒獅子を描いたデザインが採用されました。

大会中の表彰選手については、特に目立った選手として、大町定夫投手（新日鐵光）が橋戸賞を受賞し、三菱重工広島チーム全体は小野賞を獲得しました。一方で、熊谷組からは中尾孝義捕手が久慈賞を受賞しました。

応援団の活躍

さらに、応援団コンクールでも熊谷組が最優秀賞を受賞し、東芝府中や日本楽器などが優秀賞として名を連ねました。こういった大会の盛り上がりに寄与した応援団の活躍も、参加チームの士気を高める重要な役割を果たしました。

このように、1979年の都市対抗野球大会は、様々な新しい試みや記録が生まれた特別な大会となり、野球の発展と共に、選手たちの情熱が伝わる場となりました。

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