第51期棋聖戦 (将棋)

第51期棋聖戦は、将棋界の重要なタイトル戦の一つである棋聖戦の、1987年度下半期に行われたシリーズです。この棋戦は、1987年4月1日から始まり、翌1988年1月12日にかけて、挑戦者を決定するための予選トーナメントから、タイトルをかけた五番勝負までが進行しました。

棋聖戦の挑戦者決定プロセスは、まず多くの棋士が参加する一次予選から開始されます。この一次予選を勝ち抜いた棋士が二次予選に進み、さらに二次予選を突破した棋士たちが本戦トーナメントへと駒を進めます。本戦トーナメントでは、シード棋士なども加わり、激しい戦いが繰り広げられ、最終的に挑戦者決定戦を制した一人の棋士が、当時の棋聖タイトル保持者への挑戦権を得る仕組みとなっています。第51期棋聖戦においても、この厳正なプロセスを経て、タイトル挑戦者が決定されました。

この第51期棋聖戦のクライマックスである挑戦手合五番勝負は、挑戦者として勝ち上がった南芳一八段と、当時の棋聖位保持者であった桐山清澄棋聖の間で行われました。五番勝負は、先に3勝した方がタイトルを獲得または防衛するという形式です。この注目の対決は、南八段が圧倒的な強さを見せる展開となりました。五番勝負の結果は、南八段が第1局、第2局、第3局と連勝し、3勝0敗という成績で桐山棋聖を制圧しました。これにより、第51期棋聖戦は、南芳一八段がストレート勝ちで新しい棋聖の座に就くという形で決着しました。

この結果は、将棋界において大きな注目を集めました。南芳一八段にとっては、この棋聖位獲得が自身のキャリアにおける重要なタイトル獲得となりました。一方、桐山清澄棋聖は、この対局によって棋聖のタイトルを失うこととなりました。

第51期棋聖戦は、予選から本戦、そして五番勝負に至るまで、多くの将棋ファンの関心を集めつつ進行し、最終的に南芳一新棋聖の誕生という歴史的な一歩を刻んだシリーズとして、将棋史にその名を残しています。この棋戦の詳細な記録や情報は、日本将棋連盟の公式サイトなどで確認することができます。

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