第52回ニューヨーク映画批評家協会賞

第52回ニューヨーク映画批評家協会賞

第52回ニューヨーク映画批評家協会賞は、1986年に公開された優れた映画作品を選定し、その芸術的貢献や技術的な功績を称えるために授与された映画賞です。

この賞の受賞結果は、1986年12月15日に発表されました。その後、授賞式は翌年である1987年の1月25日に開催され、各部門の受賞者や作品に栄誉が贈られました。

以下に、この年に選ばれた主要部門の受賞者および受賞作品をご紹介します。

主要受賞部門

作品賞

最も優れた作品に贈られる作品賞には、ウディ・アレン監督の手がけた映画『ハンナとその姉妹』が選出されました。人間関係の機微を描いたこの作品は、批評家から高い評価を得ました。

監督賞

優れた演出手腕が評価される監督賞も、作品賞を受賞した『ハンナとその姉妹』のウディ・アレン監督が受賞しました。監督としての確固たる地位を改めて示す結果となりました。

主演男優賞

主演男優賞には、映画『モナリザ』で主人公を演じたボブ・ホスキンスが輝きました。彼の深みのある演技が、多くの批評家から絶賛されました。

主演女優賞

作品における中心的な演技が評価される主演女優賞は、映画『ロンリー・ハート』に出演したシシー・スペイセクが受賞しました。彼女の繊細かつ力強い表現力が光りました。

助演男優賞

作品を支える優れた演技に贈られる助演男優賞は、ダニエル・デイ＝ルイスが受賞しました。彼はこの年、『マイ・ビューティフル・ランドレット』と『眺めのいい部屋』という異なる二つの作品で印象的な演技を見せ、その多才ぶりが高く評価されました。

助演女優賞

助演女優賞には、作品賞と監督賞を受賞した『ハンナとその姉妹』で重要な役柄を演じたダイアン・ウィーストが選ばれました。彼女の演技は、作品全体の深みを増すのに貢献しました。

脚本賞

優れた物語や台詞が評価される脚本賞は、映画『マイ・ビューティフル・ランドレット』の脚本を手がけたハニフ・クレイシが受賞しました。社会的なテーマを鋭く描いた脚本が高い評価を受けました。

撮影賞

映像美や撮影技術が評価される撮影賞には、映画『眺めのいい部屋』を担当したトニー・ピアース＝ロバーツが輝きました。美しい風景や情感豊かな映像表現が称賛されました。

ドキュメンタリー賞

優れた記録映画に贈られるドキュメンタリー賞には、『MARLENE/マレーネ』が選ばれました。著名な人物の人生に迫ったこの作品は、ドキュメンタリー映画として高い完成度を示しました。

外国語映画賞

アメリカ合衆国以外で製作された優れた映画に贈られる外国語映画賞には、カナダのケベック州で製作された映画『アメリカ帝国の滅亡』（原題：Le Déclin de l'empire américain）が選ばれました。国際的な視点から高い評価を得た一作です。

これらの受賞結果は、1986年という年の映画界における重要な成果や傾向を映し出すものとなりました。

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