第52回
日本レコード大賞は、
2010年12月30日に
新国立劇場中劇場で行われました。この年の大賞には
EXILEの「I Wish For You」が選ばれ、彼らは3年連続での受賞となりました。これは
浜崎あゆみに続く3連覇であり、男性歌手またはグループとしては初の快挙です。大賞受賞の発表は、制定委員長の服部克久が担当しました。
受賞結果
最優秀新人賞はスマイレージが受賞しました。日本の歌手としての受賞は第49回以来で、
ハロー!プロジェクト所属の歌手では第40回の
モーニング娘。および第49回の
℃-uteに続く3組目となります。また、この回のスペシャルプレゼンターとしては俳優の
阿部寛が登場しました。阿部は、その後放送されるドラマの告知も行いました。
例年、最優秀新人賞の発表は大賞の前に行われますが、この回では20時過ぎに繰り上げられました。発表時には、他の受賞者がステージに整列することが通例ですが、少女時代が会場に不在だったため、整列は行われませんでした。
最優秀歌唱賞は
近藤真彦が獲得。「心 ざんばら」などの歌唱が評価されました。大賞、最優秀歌唱賞、最優秀新人賞の主要3賞を同時に獲得したのは歴史上5組目となります。また、
ジャニーズ事務所の歌手の参加は15年ぶりとのことです。
司会は前年に続き、
堺正章と
藤原紀香のコンビが務めました。視聴率は、第2部において前年よりも1.5ポイント高い15.0%を記録し、2年ぶりに15%台に回復しました。しかし、時間帯別では3位に落ち、裏番組の日本テレビ『ぐるナイ最終ゴチクビ決定戦!第2部』が17.5%で1位に輝きました。この回の放送は、レコード大賞としての最後のアナログ放送となりました。また、ブロンズ像の授与もこの年をもって終了しました。
テレビ放送の変更
この年のテレビ放送は、2007年・第49回以来3年ぶりに18:30~21:54に変更され、前年より30分短縮されました。直後の番組は廃止され、削減された分は「たけしが鶴瓶に今年中に話しておきたい5〜6個のこと」が放送され、2012年まで続きました。
ラジオ放送は、18:30~22:00の枠で行われ、制作局の
TBSラジオは115分の縮小、他局も90分短縮されました。
受賞作品一覧
d以下に受賞作品や受賞者の一覧を示します。
その他の受賞者
この他にも多くのアーティストや賞が発表され、音楽界の年度を締めくくる重要なイベントとして盛大に行われました。特別功労賞や音楽文化賞などもあり、各方面から音楽の発展に寄与した作家やアーティストが表彰されました。
この年の
日本レコード大賞は、音楽業界の動向を反映した輝かしい祭典として、多くのファンや視聴者に楽しまれ、また新たな才能を発掘する場ともなりました。