第54回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

大学ラグビーの年間王者を決定する第54回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、2017年11月26日から2018年1月7日にかけて開催されました。この大会には、全国各地区から選抜された計14チームが出場し、変則トーナメント方式で激突しました。最終的に、帝京大学が圧倒的な強さを見せ、前人未到となる9年連続9回目の優勝という偉業を達成しました。

大会の概要と出場チーム

今大会には、全国から14チームが参加しました。その選考は、関東大学対抗戦Aグループ、関東大学リーグ戦1部、関西大学リーグ戦Aリーグといった主要リーグの上位校に加え、前年度優勝・準優勝チーム所属リーグからの追加枠、さらに北海道・東北、東海・北陸・中国・四国、そして九州といった各地域の代表校によって構成されました。大会形式は、一部チームにシードが与えられた変則トーナメント制が採用されました。

主要リーグの1位チームである帝京大学（関東対抗戦A、19年連続25回目）、大東文化大学（関東リーグ戦1部、5年連続25回目）、天理大学（関西Aリーグ、4年連続26回目）、そして関東対抗戦A2位の明治大学（9年連続46回目）は、準々決勝からの登場となりました。

3回戦からは、関東対抗戦A3位の慶應義塾大学（20年連続35回目）、同4位の早稲田大学（34年連続51回目）、関東リーグ戦1部2位の東海大学（13年連続15回目）、同3位の流通経済大学（10年連続18回目）、同4位の法政大学（2年振り32回目）、そして関西Aリーグ2位の京都産業大学（5年連続31回目）、同3位の立命館大学（2年振り18回目）が加わりました。

また、2回戦からは九州代表の福岡大学（7年振り23回目）が登場。1回戦では、東海・北陸・中国・四国代表の朝日大学（6年連続6回目）と北海道・東北代表の東北学院大学（2年連続5回目）が対戦し、勝ち上がったチームが2回戦に進みました。

大会日程と開催地

大会は、1回戦が2017年11月26日に行われたのを皮切りに、2回戦（12月3日）、3回戦（12月16日）、準々決勝（12月23日）、準決勝（2018年1月2日）と進み、決勝戦が2018年1月7日に開催されました。

主要な試合会場としては、準々決勝、準決勝、そして決勝といった後半ラウンドで秩父宮ラグビー場が使用されました。また、準々決勝と3回戦はキンチョウスタジアムでも開催され、2回戦はグローバルアリーナ、1回戦はパロマ瑞穂ラグビー場で行われました。

試合の経過

大会はまず、1回戦で朝日大学が東北学院大学に勝利し、2回戦に進出しました。2回戦では、この朝日大学が福岡大学と対戦しましたが、福岡大学が勝利を収め3回戦へコマを進めました。

14チームが出揃った3回戦では、早稲田大学が京都産業大学を破り、東海大学が立命館大学に快勝。慶應義塾大学は法政大学を下し、流通経済大学は2回戦を勝ち上がった福岡大学に勝利しました。これらの4チームが準々決勝へ進出しました。

準々決勝

12月23日に行われた準々決勝では、シード校が登場。帝京大学は早稲田大学に31対19で勝利。大東文化大学は流通経済大学を36対24で退けました。天理大学は慶應義塾大学と対戦し、41対29で勝利。明治大学は東海大学と激突し、36対17で快勝しました。この結果、帝京大学、大東文化大学、天理大学、明治大学の4校が準決勝へと駒を進めました。

準決勝

年が明けた2018年1月2日、秩父宮ラグビー場では準決勝が行われました。第1試合では、大東文化大学と天理大学が対戦し、天理大学が29対21で勝利し決勝進出を決めました。第2試合では、9連覇を目指す帝京大学が明治大学と対戦。接戦が予想されましたが、帝京大学が31対12と明治大学を圧倒し、盤石の強さを見せつけて決勝へと進みました。

決勝戦と帝京大学の偉業

そして迎えた2018年1月7日、秩父宮ラグビー場での決勝戦では、帝京大学と天理大学が対戦しました。この大一番で、帝京大学は持ち前のフィジカルと組織力を遺憾なく発揮。天理大学の粘り強いアタックを凌ぎ、最終的に21対14で勝利を収めました。この勝利により、帝京大学は全国大学選手権史上初となる9年連続9回目の優勝という金字塔を打ち立て、大学ラグビー界における絶対的な強豪としての地位を確固たるものとしました。

この第54回大会は、帝京大学が前例のない偉業を成し遂げた大会として、大学ラグビーの歴史に深く刻まれることとなりました。各チームの熱戦が繰り広げられ、多くの観客を魅了した大会でした。

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