第56回全国高等学校野球選手権大会

第56回全国高等学校野球選手権大会

1974年8月9日から8月19日までの11日間、阪神甲子園球場を舞台に、第56回全国高等学校野球選手権大会が開催されました。この大会は、高校野球の歴史において、いくつかの重要な転換点となった大会として知られています。

大会の概要

この大会の最大の特徴は、金属バットが正式に採用されたことです。それまで木製バットが主流だった高校野球において、金属バットの導入は大きな変化をもたらしました。当初はアメリカのイーストン社製の「イーストン」と「アデロン」の2種類のみが使用可能でした。

また、1978年に予定されていた第60回大会での1府県1代表制（北海道と東京は2代表）を見据え、地区割の再編も15年ぶりに行われました。これにより、東京都は1都2校の代表となり、北奥羽、西奥羽、東関東、北越、京滋の各地区大会が廃止されました。福島、岩手、茨城、千葉、新潟、京都が1県1校代表となり、東北地区大会は山形と宮城、北陸地区大会は石川と富山に再編。さらに奥羽大会（青森と秋田）が復活し、福滋大会（福井と滋賀）が新設されました。

大会結果

1回戦

平安 9 - 1 一関商工
上尾 5 - 1 三国

2回戦

城西 3 - 0 佐世保工
高岡商 5 - 3 函館有斗
郡山 4 - 0 秋田市立 (延長10回)
佐伯鶴城 9 - 0 野沢北
福岡第一 3 - 2 長岡商

中京商 2 - 1 高知
旭川竜谷 4 - 2 丸亀商
防府商 7 - 0 延岡
前橋工 8 - 1 玉島商

東洋大姫路 5 - 2 山形南
東海大相模 3x - 2 土浦日大 (延長16回)
盈進 2 - 1 名古屋電工

銚子商 5 - 1 PL学園
鹿児島実 1 - 0 佼成学園
静岡商 6 - 1 福島商

3回戦

平安 5x - 4 上尾 (延長13回)
静岡商 7 - 1 旭川竜谷
前橋工 2 - 0 佐伯鶴城

鹿児島実 1 - 0 高岡商
平安 4 - 3 東洋大姫路
郡山 5 - 2 城西

防府商 10 - 3 福岡第一
東海大相模 13 - 6 盈進
銚子商 5 - 0 中京商

準々決勝

銚子商 6 - 0 平安
防府商 6 - 3 郡山
前橋工 1 - 0 静岡商
鹿児島実 5 - 4 東海大相模 (延長15回)

準決勝

防府商 2x - 1 鹿児島実
銚子商 6 - 0 前橋工

決勝

防府商 - 銚子商


この大会では、延長戦にもつれ込む試合や、1点差を争う接戦が多く見られました。特に、東海大相模と土浦日大の2回戦は延長16回にも及ぶ激戦となり、観客を大いに沸かせました。

決勝戦は、防府商と銚子商の間で行われ、白熱した試合展開となりました。

大会本塁打

（本塁打に関する情報は提供されていません。）

その他の主な出場選手

（主な出場選手に関する情報は提供されていません。）

脚注

（脚注に関する情報は提供されていません。）

関連項目

第4回明治神宮野球大会
第46回選抜高等学校野球大会

外部リンク

第56回全国高等学校野球選手権大会

この大会は、金属バットの導入や地区割の再編など、高校野球の歴史における大きな転換期を象徴する大会となりました。多くのドラマと感動を生んだこの大会は、今もなお語り継がれています。

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