第56回天皇杯全日本サッカー選手権大会

第56回天皇杯全日本サッカー選手権大会

1976年12月12日から1977年1月1日まで開催された第56回天皇杯全日本サッカー選手権大会は、地域を代表する26チームがしのぎを削った名誉あるトーナメントです。本大会は、プロ・アマを問わず幅広いチームが参加し、日本全国がサッカーで一つにまとまり、熱狂を呼び起こしました。

出場チーム構成

本大会には日本サッカーリーグ1部からの参加も含め、各地域からのチームが集まりました。

• - 日本サッカーリーグ1部: 代表的なチームには、東洋工業、新日本製鐵、古河電工、日立製作所、三菱重工、ヤンマーなどが名を連ねていました。
• - 北海道からは札幌大学が参加し、東北地区からは五戸町役場が初出場。
• - 関東地区では、早稲田大学、中央大学、日本大学、読売クラブが出場しました。
• - 北信越地区には新潟イレブン、東海地区からは本田技研、ヤマハ発動機が参加しており、関西、中国、四国、九州からも多様なチームが集まりました。

このように、多彩な地域からのチームが一堂に会し、サッカーの実力を競い合いました。

試合の進行

大会はトーナメント方式で進行し、1回戦から決勝戦に至るまで数多くの試合が行われました。以下は主要な試合結果の一部です。

1回戦

• - 福岡大学は田辺製薬に2-1で勝利。
• - 読売クラブが日本鋼管を3-1で下しました。
• - 東洋工業は帝人松山を4-0で圧倒し、新潟イレブンもトヨタ自工に1-4で敗北しました。

2回戦

2回戦では、ヤンマーが福岡大学に5-2で勝利し、読売クラブは東洋工業に1-2で敗れました。フジタ工業はトヨタ自工に3-0で勝利し、早稲田大学は三菱重工に0-1で敗れました。

準々決勝

準々決勝では、ヤンマーが東洋工業に2-1で勝利し、古河電工は日立製作所を3-2で下しました。

準決勝

ここでヤンマーがヤマハ発動機に1-0で勝利し、古河電工はフジタ工業を4-0で破りました。

決勝

決勝戦では、ヤンマーが古河電工と対戦しました。しかし、結果は1-4で古河電工の勝利となり、彼らが栄光の杯を手にしました。

結果の意義

この大会は、地域のサッカーシーンにおける重要性を再確認させるものであり、多くのファンに愛されました。特に、古河電工の勝利は、チームの実力だけでなく、サッカーの普及や競技レベルの向上にも寄与しました。サッカーを通じて地域の交流が深まったことも、大会の大きな成果と言えるでしょう。

関連項目

この大会は1976年の日本サッカーリーグ（JSL）や第1回JSLカップとも関連しています。これらのイベントを通じて、日本のサッカー界はさらに発展を遂げ、将来への期待が高まりました。

もう一度検索