第6回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第6回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

1970年の年明け、日本の大学ラグビー界において最高峰とされるトーナメント、第6回全国大学ラグビーフットボール選手権大会が開催されました。この大会は、大学ラグビーの各リーグを勝ち抜いた精鋭たちが一堂に会し、真の大学日本一を決定する舞台として、多くのラグビーファンに注目されました。

大会概要

本大会は1970年1月1日から1月5日までの短い期間に集中して開催されました。全ての試合は、東京にあるラグビーの聖地、秩父宮ラグビー場にて行われました。正月期間中に集中的に試合が組まれ、年明け早々から熱戦が繰り広げられるスケジュールとなりました。大会形式はノックアウト方式のトーナメント戦が採用され、敗れたチームはその時点で大会から姿を消すという、緊張感あふれる形式で行われました。なお、この大会では3位決定戦は行われず、決勝戦をもって全てのスケジュールが終了しました。

出場校

全国各地の大学ラグビーリーグを代表する8校が出場権を獲得しました。各校はそれぞれの地区予選やリーグ戦を勝ち抜き、この全国大会への切符を手にしました。出場校は以下の通りです。

関東大学対抗戦:
日本体育大学（1位、3年ぶり3回目の出場）
早稲田大学（2位、6年連続6回目の出場）
慶應義塾大学（3位、3年連続3回目の出場）
関東大学リーグ戦:
法政大学（1位、6年連続6回目の出場）
関西大学リーグ:
同志社大学（1位、6年連続6回目の出場）
大阪経済大学（2位、大会初出場）
天理大学（3代表、3年ぶり3回目の出場）
九州代表:
福岡工業大学（代表、5年連続5回目の出場）

関東地区からは、伝統ある対抗戦から3校、実力校が揃うリーグ戦から1校が選ばれました。関西地区からは、激戦を勝ち抜いたリーグ戦の上位2校に加え、もう1校が代表として参加。そして九州地区からも代表校が出場し、文字通り全国規模の大会となりました。特に大阪経済大学は、この全国大学ラグビーフットボール選手権大会に記念すべき初めての出場を果たしました。一方で、早稲田大学、法政大学、同志社大学といった長年にわたり大学ラグビー界を牽引してきた強豪校は、この回で6年連続の出場を果たすなど、経験豊富なチームも多数顔を揃えました。

大会の進行と結果

大会は1月1日の元旦から始まり、8校によるトーナメント戦の1回戦が秩父宮ラグビー場で行われました。白熱した初戦を勝ち上がった4校は、続く1月3日の準決勝に進出。準決勝も同じく秩父宮ラグビー場で行われ、決勝への切符をかけた熱戦が繰り広げられました。

そして、大会最終日である1月5日、栄光の決勝戦が開催されました。この決勝戦もまた、ラグビーの聖地・秩父宮ラグビー場が舞台となりました。数々の激戦を勝ち抜き、決勝に駒を進めた2校が、大学日本一の称号をかけて最後まで全力を尽くしました。

激しい攻防の末、この第6回大会で見事優勝を果たしたのは、日本体育大学でした。日本体育大学は、厳しいトーナメントを勝ち上がり、決勝戦でも持ち前の力を遺憾なく発揮しました。この優勝は、日本体育大学ラグビー部にとって、全国大学ラグビーフットボール選手権大会における初の栄冠となりました。記念すべき初優勝を成し遂げた日体大は、この大会に新たな歴史を刻みました。

この第6回全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、各地区の代表校がプライドをかけて戦い、特に日本体育大学が初めて全国の頂点に立ったという点で、大学ラグビー史において記憶される大会の一つとなりました。全国大学ラグビーフットボール選手権大会は、その後も日本のラグビー界において若手選手の育成とレベルアップに貢献し続けています。

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