第6期王将戦

第6期王将戦

開催概要と七番勝負

第6期王将戦は、1956年度にわたり開催された、将棋の主要なタイトル戦の一つです。具体的には、1956年3月2日から1957年3月2日までの期間にそのスケジュールが組まれ、多くの棋士たちが将棋界の頂点である王将位を目指して熱戦を繰り広げました。

この棋戦の最大の山場であり、最終決戦となる王将戦七番勝負では、当時の王将であった升田幸三棋士に、名人位を保持していた大山康晴棋士が挑戦しました。両者は当時の将棋界を牽引するトップ棋士であり、その対戦は大きな注目を集めました。七番勝負はフルセットにもつれ込む激しい展開となり、最終的に升田王将が4勝3敗のスコアで大山挑戦者を退け、見事タイトル防衛に成功しました。

この防衛により、升田幸三棋士は王将位を2期連続で保持することとなり、自身通算3度目の王将獲得を果たしました。これは、升田棋士の当時の実力と、王将位におけるその地位を確固たるものとする結果となりました。

棋戦の構成

第6期王将戦は、最終的な七番勝負に至るまでに、複数の予選段階を経て挑戦者を決定するシステムが採用されていました。その主要な段階は以下の通りです。

挑戦者決定リーグ

王将位への挑戦権をかけた最終予選ステージです。このリーグ戦に参加する棋士たちは、総当たりなどにより対局を行い、その成績上位者の中から次期王将戦七番勝負に出場する挑戦者が一人選出されます。同時に、このリーグの下位4名の棋士は、次期の挑戦者決定リーグへの参加資格を失い、下部の予選へ回ることになるという、厳しさも併せ持つシステムでした。

二次予選

挑戦者決定リーグへの参加権をかけた予選です。二次予選は複数の組に分かれて行われました。第6期においては、これが1組、2組、3組、4組の計4つの組で構成されていました。一次予選を勝ち上がった棋士や、前期の成績などによって二次予選から参加する棋士が、挑戦者決定リーグ進出を目指して戦いました。

一次予選

王将戦の予選の初期段階であり、最も多くの棋士が参加するステージです。一次予選は、二次予選よりもさらに細かく多くの組に分かれて行われました。第6期王将戦の一次予選は、1組、2組、3組、4組、5組、6組、7組、8組、9組の計9つの組で構成されていました。この一次予選を勝ち上がった棋士が二次予選へ進出する仕組みとなっており、多くの若手棋士やベテラン棋士が王将位を目指す長い戦いの第一歩を踏み出す場でした。

このように、第6期王将戦は、一次予選から始まり、二次予選、そして挑戦者決定リーグという多段階の厳しい選抜プロセスを経て、最終的に現王将とただ一人の挑戦者が七番勝負で相まみえるという構造を持っていました。

参考情報

第6期王将戦に関するより詳細な情報、例えば各予選やリーグの具体的な対局結果、星取表、七番勝負の棋譜解説などは、将棋年鑑のような専門資料や、日本将棋連盟の公式サイトにある王将戦関連ページなどで参照することが可能です。また、関連する資料には脚注が付されている場合もあります。

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