第62回日本レコード大賞

第62回日本レコード大賞の概要

2020年12月30日、第62回日本レコード大賞が新国立劇場中劇場で開催されました。このイベントは、日本作曲家協会が主催し、全国に向けてTBSテレビとTBSラジオによって放送されました。新型コロナウイルスの影響を受け、一般観覧は行われず、特別企画が実施されました。

ノミネートと賞の発表

各受賞者のノミネートは例年より遅く、11月20日に発表されました。通常は11月16日頃に発表されるため、従来のスケジュールから遅れが生じました。また、コロナ禍においては配信リリースの作品が多かったことが特徴です。アルバム大賞や各種賞は選定されず、受賞式当日には特別な企画が設けられました。

総合司会と進行

総合司会にはTBSアナウンサーの安住紳一郎と女優の吉岡里帆が選ばれました。安住は9年連続での担当で、吉岡は初めての挑戦でした。ラジオ中継は、駒田健吾が9年連続で担当し、大賞のプレゼンター役も務めました。

特別栄誉賞と受賞者

特に注目すべきは、活動を2020年12月31日をもって休止する嵐が特別栄誉賞を受賞したことです。これが嵐の日本レコード大賞への初出場となり、ジャニーズ事務所所属の歌手の受賞は2010年以来10年ぶりです。

受賞者の中には、特別功労賞を受賞した作曲家・服部克久がいます。登場した息子の服部隆之は、父の作品を指揮し、感動的な一幕となりました。また、最優秀新人賞には真田ナオキが選ばれ、男性演歌歌手としての受賞は2018年以来の快挙です。

大賞と受賞曲

最も注目されたのは、LiSAの「炎」が日本レコード大賞を受賞したことです。この受賞は女性ソロ歌手としては4年ぶりであり、アニメの楽曲がレコード大賞を受賞するのは2001年以来19年ぶりとなります。優秀作品賞のノミネートには、三浦大知や乃木坂46など著名なアーティストが含まれましたが、大賞はLiSAの「炎」に決まりました。

視聴率と放送

放送視聴率は、第1部の平均が12.3%で、第2部は16.1%という好成績を記録しました。これにより、多くの音楽ファンが注目し、視聴したことが伺えます。

特別企画のゲスト

当月の特別企画には、平成に亡くなったアーティストの楽曲をカバーする試みがありました。鈴木雅之はRCサクセションの「スローバラード」、島津亜矢はテレサ・テンの名曲を披露し、日向坂46のメンバーも「恋のバカンス」を歌うなど、特別なパフォーマンスが行われました。

このように、第62回日本レコード大賞は、特別な意味と感動をもたらしたイベントとなりました。音楽の力を再確認し、今後の活躍が期待されるアーティストたちが多数存在することを示しました。

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