第64回日本レコード大賞

第64回日本レコード大賞の概要

第64回日本レコード大賞（だい64かいにほんレコードたいしょう）は、日本作曲家協会が主催する音楽賞で、2022年12月30日に新国立劇場中劇場にて発表音楽会が開催されました。今回の賞は、男女混合バンドのSEKAI NO OWARIが歌った「Habit」が大賞に選ばれ、彼らにとっては初の受賞となります。また、ユニバーサル ミュージック ジャパン所属のアーティストとしても初めての栄冠です。過去の受賞を遡ると、ポリドール・日本フォノグラム・東芝EMIに所属していた時代も含め、29年ぶりの受賞となります。

発表音楽会はTBSテレビとTBSラジオを通じて、全国各地で生放送されました。音楽祭では、前年に引き続き総合司会を務めた安住紳一郎がプレゼンターとして登場しました。

最優秀新人賞とその影響

最優秀新人賞には田中あいみが選出されました。彼女の受賞は、演歌や歌謡曲の系統では2020年の真田ナオキ以来2年ぶり、女性ソロ歌手では2014年の西内まりや以来、実に8年ぶりの快挙となりました。プレゼンターには有村架純が任命されました。

ノミネートとの選考事情

さて、今年のノミネートについて特筆すべきは、坂道シリーズやAKB48グループといった秋元康プロデュースの女性アイドルが、ノミネートリストに一切選出されなかったことです。これは13年ぶりのことであり、過去には2009年にAKB48が特別賞を受賞したことがありましたが、今大会においては、AKB48のメンバーが自らの公式Twitterでファンに対して謝罪コメントを出す一幕も見られました。

大賞候補には、デジタル配信限定のシングル作品が4つも含まれており、これも2020年の第62回と同じ数で、近年の音楽シーンの変化を示唆しています。音源の選考基準としては、ストリーミングのパフォーマンスとミュージックビデオのトレンドが重視されたようです。

発表音楽会の実況

発表音楽会は、テレビで17時30分から22時まで放送され、ラジオでは18時からの生中継が行われました。全国のリスナーや視聴者が、優れた音楽とパフォーマンスを楽しむ機会となりました。特にアナウンサーの赤荻歩や江藤愛、ナレーションを担当したジョン・カビラらもイベントを盛り上げました。

受賞作品・受賞者一覧

• - 日本レコード大賞: SEKAI NO OWARI「Habit」 (作詞: Fukase, 作曲: Nakajin)
• - 最優秀新人賞: 田中あいみ
• - 優秀作品賞ノミネート作品:

- 純烈「君を奪い去りたい」
- NiziU「CLAP CLAP」
- 氷川きよし「甲州路」
- wacci「恋だろ」
- Ado「新時代」
- Da-iCE「スターマイン」
- Mrs. GREEN APPLE|Mrs._GREEN_APPLE「ダンスホール」
- マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」
- BE:FIRST「Bye-Good-Bye」
- SEKAI NO OWARI「Habit」

要するに、第64回日本レコード大賞は、多くの新しい才能が認知され、過去の名曲が再評価される場となりました。音楽業界の変化を感じさせる一日でした。来年も新たな音楽の楽しみを期待したいところです。

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