第7回国民体育大会

第7回国民体育大会：主権回復と沖縄代表参加の記念すべき大会

1952年に開催された第7回国民体育大会は、日本のスポーツ史において特別な意味を持つ大会です。この大会は、戦後の復興期に日本の主権が回復した直後に行われ、さらに沖縄からの選手団が初めて参加したことで、国民的な関心を集めました。秋季大会は、従来の単独県開催から東北3県（福島県、宮城県、山形県）での分散開催となり、新たな試みがなされました。

大会の概要

秋季大会の開会式は、福島県営信夫ヶ丘陸上競技場において、天皇・皇后両陛下の臨席のもと盛大に執り行われました。開会式の模様は、宮城県と山形県の会場にもラジオ中継され、3県同時に開始式を迎えるという画期的な形式がとられました。

大会のテーマ曲には、作曲家・古関裕而氏が手掛けた「第七回国民体育大会讃歌」が採用されました。作詞は大友真一郎氏、歌は伊藤久男氏が担当し、大会を大いに盛り上げました。

実施競技

この大会では、数多くの競技が実施され、各競技で選手たちが熱戦を繰り広げました。大会の記録は、日本のスポーツの発展を物語る重要な資料となっています。

総合成績

天皇杯

天皇杯は、冬季大会と夏・秋季大会の総合得点によって決定されます。

冬季大会
1位: 北海道
2位: 長野県
3位: 東京都
夏・秋季大会
1位: 東京都
2位: 福岡県
3位: 愛知県

皇后杯

皇后杯も同様に、冬季大会と夏・秋季大会の総合得点によって決定します。

冬季大会
1位: 北海道
2位: 東京都
3位: 青森県
夏・秋季大会
1位: 東京都
2位: 愛知県
3位: 岡山県

大会の意義

第7回国民体育大会は、単なるスポーツの祭典にとどまらず、戦後の日本が新たな時代を迎える象徴的な出来事でした。特に、沖縄からの選手団の参加は、日本全体の統合と復興に向けた重要な一歩となりました。また、複数県での開催は、地域間の連携を深め、スポーツを通じて国民の団結を促す役割を果たしました。

大会の成功は、その後の国民体育大会の発展にも大きな影響を与え、日本のスポーツ振興に大きく貢献しました。

参考文献

『国民体育大会の歩み』1980年3月1日増補改定版 発行:都道府県体育協会連絡協議会 監修:日本体育協会
第7回大会 - 日本体育協会
* 日本体育協会 - アーカイブス (PDF)

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