第7機甲旅団 (イスラエル国防軍)

第7機甲旅団について

第7機甲旅団（ヘブライ語: 7 חטיבה, 英語: 7th Armored Brigade）は、イスラエル国防軍に属する機甲部隊であり、通称「ゴランからの嵐」と呼ばれています。この旅団は、四度の中東戦争に参加し、特に第188機甲旅団と共に非常に評価の高い部隊とされています。現在、北部方面軍の一部として、ゴラン高原の防衛を担当しています。2014年からは最新型のメルカバMk.IVを装備しています。

歴史

第一次中東戦争

第7旅団は、1948年5月14日のイスラエル独立宣言直後に編成されました。当初は歩兵部隊として活動し、シュロモ・シャミールが初代指揮官を務めました。多様な出自を持つ兵士たちによる機械化歩兵部隊の一部として、ラトルン攻防戦においても苦戦を強いられ、多大な損害を被りました。特に、最初の試みでは72名の戦死者を出しましたが、ラトルンはヨルダン軍に保持されたままでした。この戦争中、旅団は北部戦線に転戦し、様々な作戦に参加します。

第二次中東戦争

第一次中東戦争後、第7旅団は戦車部隊を編成し、1955年に再編成され、正式に「第7機甲旅団」として称されることになりました。1957年の第二次中東戦争では、エジプト軍を攻撃し、戦車の役割に関する認識を変えるきっかけとなる成功を収めました。

第三次中東戦争

1967年の第三次中東戦争において、第7機甲旅団はシナイ半島での激しい戦闘に関与し、ガザ地区を圧倒する成功を収めました。この戦闘によって、旅団は更なる勝利と名声を手にしました。

第四次中東戦争

1973年の第四次中東戦争では、ゴラン高原の防衛を担い、シリア軍との激闘を繰り広げました。約3日間もの間、シリア軍との戦闘が続き、結果的にイスラエル側はシリア軍を撃退することに成功しました。

編制と現在の構成

第7機甲旅団の現在の編成は次の通りです：

• - 第75戦車大隊『ロマク』
• - 第77戦車大隊『オズ』
• - 第82戦車大隊『ガアシュ』
• - 第603戦闘工兵大隊『ラハブ』
• - 第356偵察中隊
• - 第353信号中隊『ハニト』

歴代旅団長

第7機甲旅団には多くの著名な将校が旅団長を務めました。中でも、イスラエル・タルやアブラハム・アダンといった名将がその職務に就いたことがあり、彼らの指揮の下で旅団は数々の戦闘を勝利に導いてきました。

このように、第7機甲旅団は長い歴史を有し、数々の戦闘を通じてイスラエル国防軍の中心的な役割を果たしてきた部隊です。今後もその重要性は変わらず、イスラエルの防衛力に貢献していくことでしょう。

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